第14話 鉄の女帝、崩壊

学園長室の空気は、一瞬にして氷点下まで凍りついた。扉を荒々しく開け放ち、カツカツとヒールを鳴らして現れたのは、文部科学大臣、鬼龍院 皐月(きりゅういん さつき)だった。


30代半ば。この世界の政治の中枢を司るうちの一人「鉄の女帝」。

彼女の髪は燃えるような鮮やかな赤で、高く結い上げたアップスタイルに固められている。キリッとした眼鏡の奥には、獲物を射抜くような鋭い瞳。そして、鼻の下、唇のすぐ上にある小さな艶のあるホクロが、その冷徹な美貌に毒のような色気を添えていた。


何より目を引くのは、最高級のオーダーメイドスーツを今にも引き裂かんばかりの、学園長すら凌駕する圧倒的な爆乳だ。


「天条院、この惨状は何だ。グラウンドからは淫らな匂いが漂い、保健室は収容限界を超えていると報告を受けている。国家の宝である男子生徒を、貴様はこの学園でどう扱っているのだ!」


「は、はい……大臣。その、直人様が非常に活発でいらっしゃいまして……」


椿学園長が冷や汗を流しながら釈明するが、皐月の舌鋒(ぜっぽう)は鋭くなる一方だ。


「言い訳は聞きたくない! そもそも男子一名に対し、これほどまでの混乱を招くとは……やはり政府の直轄施設へ移すべきか。フン、これが噂の『直人』か。随分と軟弱な姿だな」


皐月は眼鏡を指先で押し上げ、ゴミを見るような視線で直人を冷酷に見下ろした。彼女は仕事は完璧だが、「男嫌い」としても有名だった。

この世界では一般的な、甘やかされて育った傲慢で自堕落な男たちを心底軽蔑しており、男に期待することなど何一つない、というのが彼女のスタンスだった。


直人は、黙ってその様子を眺めていたが、次第にムカムカしてきた。


(……おいおい、なんだこのおばさん。せっかくいいところだったのに邪魔しに来て。しかも、俺の可愛い学園長をあんなにイジめてさ。よし、少し分からせてやろうかな)


直人はあえて「純真無垢な少年」の皮を被ることにした。不安そうな顔を作り、今にも泣き出しそうな瞳でトボトボと皐月に歩み寄る。


「……あの、大臣。僕が何か悪いことしちゃいましたか? 皆さんが喜んでくれるから、僕も一生懸命頑張っただけなんです。学園長は、何も悪くありません……」


直人は潤んだ瞳で皐月を見上げ、そっと彼女の白い手に触れた。その瞬間、直人から立ち上る、清潔で生命力に溢れた「本物の男」の匂いが、皐月の鋭い嗅覚をダイレクトに貫いた。


「なっ……!? 近寄るな、汚らわ……しい……っ」


突き放そうとした皐月だったが、その言葉とは裏腹に、身体が石のように硬直した。他の男のような不快な粘つきは一切なく、ただただ温かく、慈しむような直人の掌の感触。直人の放つ強烈なフェロモンが、彼女が35年間築き上げてきた「男への嫌悪感」を、一瞬で「メスとしての本能」へと上書きしていく。


「あ……あぁっ……身体が、言うことを……っ」


まさに即落ち。

鉄の女帝の膝がガクガクと震え、タイトスカートの股間部分には、見るも無惨な大きな湿り気がじわじわと広がっていった。彼女はそのまま、プライドをかなぐり捨てるように床にへたり込んでしまった。


「おや、大丈夫ですか? 大臣。顔が真っ赤ですよ」


直人は、さっきの「汚らわしい」という言葉への仕返しとして、へたり込んだ彼女の隣に膝をついた。そして「介抱してあげる」というフリをしながら、優しく、しかし執拗に彼女の背中をなぞり始めた。


「くっ……! や、やめろ……。私は、大臣だぞ……あぁ、ああぁッ!!」


直人の指先が背中を走るたびに、皐月は弓なりに身体を反らせ、甘い悲鳴を上げる。

その、目の前の爆乳大臣の淫らな姿に、直人のハーフパンツの下では16センチの「御神木」がバキバキに再起動した。


( 大臣、さっきの威勢はどうした!? こんなにトロトロになっちゃって、可愛いじゃねーか!!)


直人の中の「猿」が、歓喜の咆哮を上げる。

直人はわざと立ち上がり、へたり込んだ彼女の顔のすぐ近くに、猛り狂う「御神木」を見せつけるように近づけた。


「……大臣。これ、見てください。あなたが可愛い反応をするせいで、僕もこんなに困ったことになってしまいました。……責任、取ってくれますよね?」


皐月は信じられないものを見るような、それでいて抗いがたい魅惑に抗えない、完璧な「メスの顔」で、目の前の巨根を凝視した。


「な、なんて、猛々しい……。こんな、大きな雄の象徴……見たことない……っ」


直人は彼女の耳元に口を寄せ、脳を直接溶かすような、低く甘い声音で囁いた。


「……可愛いですね、そんなに物欲しそうな顔をして。……いいですよ、今度、ベッドでたっぷり可愛がってあげますから。それまでいい子にしててくださいね」


「あ……あぁ……っ!!」


耳元での小悪魔的な卑猥な約束。そして、目の前で脈打つ「御神木」から放たれる、致死量のフェロモン。皐月の限界は、そこで決壊した。


「あ、あああぁぁぁぁッ!!します!いい子にします!! 行く、行っちゃうぅぅッ!! 直人様ぁッ!!」


皐月は激しく身体を痙攣させ、白目を剥いて絶頂した。床には彼女の溢れ出した聖水で水たまりができ、35年間守り続けてきた大臣としての尊厳は、直人の一言で完膚なきまでに崩れ去った。


(……ふぅ。大臣も、やっぱり一人の女の子なんだな)


直人は、幸せそうに(気絶して)横たわる皐月の赤い髪を優しく撫でた。彼の、世界中の女性を自分の愛で満たす(エッチする)という、今思いついた野望。そのリストには今、確実に「文部科学大臣」の名が刻まれたのだ。


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こちらでも他作品を掲載しています https://novel18.syosetu.com/n5781ln/

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