第8話 鉄壁ガードと「孤独」な儀式
リムジンが重厚な鉄門を抜け、長い私道を走り抜けた先に現れたのは、もはや個人宅の域を超えた「西園寺邸」だった。
ライトアップされた白亜の豪邸は、まるでヨーロッパの王宮のような荘厳さを放っている。
「……すご。ここ、本当に個人の家かよ」
直人が呆気に取られていると、玄関前にはすでに一列に並んだメイドたちが、完璧な角度で頭を下げていた。そしてその中央に立つ女性を見て、直人は思わず息を呑んだ。
「お帰りなさい、かぐやさん。……そして、ようこそお越しくださいました。直人様」
西園寺家の現当主であり、かぐやの母――西園寺 桔梗(ききょう)。
三十代後半とは思えない、瑞々しく透明感のある肌。かぐやをさらに成熟させたような、艶やかな黒髪と知的な切れ長の瞳。そして、和服の上からでもはっきりと分かる、たわわに実った豊潤なバスト。
大人の色香を全身から漂わせるその姿に、直人の中の「猿」が激しく尻尾を振った。
(……おいおい、お母さんまでこんなに美人なのかよ。全然いける、っていうか、むしろ抱きたい……!)
「本日は大変怖い思いをされたと伺っております。まずは、お風呂で身も心も清めてくださいませ」
桔梗の指示で、直人は三人のメイドに案内され、大浴場へと連れて行かれた。
そこは、もはや温泉旅館の露天風呂すら凌ぐ豪華さだった。そして、当然のようにメイドたちは服を脱ぎ、薄いバスタオル一枚の姿になる。
「直人様、お背中をお流しいたします……」
アッシュピンクのボブカットが可愛いメイドが、震える手で直人の肌に泡を滑らせる。
1:1000の飢餓世界だ。彼女たちにとっても、男性の裸体を拝み、その肌に直接触れるのは、一生分の運を使い果たすような大事件だった。
至近距離から漂う、複数の「メスの匂い」。
背中に当たるメイドの柔らかな胸の感触。
直人の身体は、正直だった。
「あ……あの、直人様。その、股間の……『それ』は……っ」
メイドの一人が、直人のお腹まで反り返った16センチの「国家資源」を見て、悲鳴のような吐息を漏らした。
この世界の平均9センチを遥かに凌駕し、岩のように硬く、力強く脈打つ直人の息子。その圧倒的な生命力に、洗礼されたはずのメイドたちの理性が音を立てて崩壊する。
「ぶふっ……!!」
背中を流していたメイドが、あまりの衝撃と興奮に耐えきれず、鼻血を噴き出してその場に卒倒した。
「み、ミケ! ……っ、はあ、はあ……直人様、凄すぎます……。私、もう……」
別のメイドも、直人のモノを直視しただけで足の力が抜け、膝をつく。彼女の白い太ももには、堪えきれずに溢れ出した熱い愛液が、ツーと筋を作って垂れていた。
(……ははっ、最高かよ。メイドさんに洗ってもらって、こんなに興奮してくれるなんて……。こりゃあ今夜、本番いけちゃうんじゃねーの!?)
直人の中の「猿」は、今夜のハーレム・パーティーを確信し、勝利のドラムを叩いていた。
風呂上がり、直人はバスローブ姿で豪華な寝室へと案内された。
そこには桔梗とかぐや、そして麗香が待っていた。
「……直人様。本日の事件を鑑み、我々は決断いたしました」
桔梗が真剣な面持ちで告げる。
「貴方の安全と、何より『心の平穏』を守るため、今夜はこの【男子専用特別防護室】でお休みいただきます。この部屋は核シェルター並みの強度を誇り、一度ロックすれば、朝まで何人たりとも……たとえ私共であっても、立ち入ることはできません」
「え……?」
直人の顔から血の気が引いた。
「直人様。今日は本当にお疲れ様でした。……私たちがそばにいると、また直人様に『変な気』を使わせてしまいますものね。ゆっくりと、お一人で休まれてください」
かぐやも麗香も、聖女のような微笑みを浮かべている。
この世界の女性にとって、男性のメンタルケアは最優先事項。不慣れな初日に女性が夜這いなどして、直人が「女性不信」にでもなれば、それこそ国家的な損失なのだ。
「……あ、ありがとうございます。……お気遣い、痛み入ります」
直人は内心で血の涙を流しながらも、外面だけは「感じの良い無垢な少年」を演じ、重厚な鋼鉄の扉の向こうへと閉じ込められた。
ガチャリ、と無慈悲なロックの音が響く。
広大な、そして静寂に包まれた豪華な個室。
「……なんでだよぉぉぉぉッ!!」
直人はふかふかのベッドに突っ伏して叫んだ。
男女比1:1000。美少女と美女が溢れる世界。目の前には、かぐや、麗香、桔梗、そしてメイドたち。あんなにエロい思いをしたのに、結局やることは前の世界と同じなのか。
「……クソ。仕方ない、こうなったら……」
直人はベッドの上で仰向けになり、バキバキに猛り狂ったままの「息子」を解放した。
脳裏に焼き付いているのは、今日の収穫だ。
車内でイき顔を晒したかぐや。
太ももを弄られて震えていた麗香。
合唱部のしずか、水泳部の海野、そして保健室の氷室先生。
先ほど風呂場で鼻血を出したメイドと、愛液を垂らしていた少女……。
「……っ、ああ……どいつもこいつも、メス全開にしやがって……!」
直人の指が、かつてない速度で動く。
前の世界では決して味わえなかった、本物の「メスの匂い」と「熱」を思い出し、直人の絶倫スペックが爆発する。
「くっ……! 出る……出るぞ!!」
数分後。
静まり返った防護室の中に、ドクンドクンと脈打つ音とともに、これまでの人生で一度も見たことがないほどの量の精子が、噴水のように宙を舞った。
「……はぁ、はぁ、はぁ……」
賢者タイムの中で、直人は天井を見つめて溜息をついた。
この世界に来てまで、初日の締めくくりがこれとは。
(……なんで俺、こんなにいい環境でオナニーしてんだろ……)
直人の嘆きとは裏腹に、密かに部屋の隅に設置された「バイタルセンサー」は、直人の驚異的な射精量と心拍数を計測し、別室の桔梗たちの端末に『男性エネルギー:測定不能(オーバーフロー)』という衝撃のログを送り続けていた。
直人の、あまりにも長くて熱い「学園生活初日」が、ようやく幕を閉じた。
--------------------------------------
後処理で戦争起きるかも!ってコメントくださった方。まだカクヨムの使い方が分からず、まちがってコメント消してしまいました。ごめんなさい。
一応調べたら、空気中に出した精子は数十分で、生存能力を失うそうです。
なので、今頃シェルターの外は、すごいことになっているかもしれませんね(*´艸`)
カピカピになった。ティッシュで戦争が起きるのか!乞うご期待ꉂꉂ(ˊᗜˋ)
こちらでも他作品を掲載しています https://novel18.syosetu.com/n5781ln/
よかった、読んでみてください
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます