第4話
…少し頭に重みを感じながら目覚めた。今日は昨日よりも寒く感じて、毛布とベッドに体を挟まれていたいと思っていた。
しかし、今日も仕事がある。遅刻をしない為には今すぐ起き上がらなければいけなかった。
仕方がなく体を起こし、立ち上がったばかりで少しふらついた足取りで、顔を洗いながらも眠気を覚ます為に洗面台へと向かう。
洗面台の前に立ったらレバーを右へと回してハンドソープを使って手を洗い、そのあとは手で受け皿を作り水を溜め、顔にぱしゃりとかける。
タオルで手と顔を拭いたら、朝ご飯を今は作れない為、支度と歯磨きをして会社に向かう。
昨日と同じような面白みのない街も静かだと自分一人しかいないように感じるのは少し寂しいように思うが、それは私が寂しがり屋なのだろうか?
そんなことを考えながら歩いていたら足元の氷に足を滑らせ、転びそうになった。余計な考え事をするのは危ない。
それから足元を見ながら歩いていたら駅に着いた。今日は1時間程早く家を出たので、いつもより早い時刻の電車に乗ることにし、コンビニにおにぎりを買いに行く。
コンビニには6時と早朝なのにも関わらず店員がいた。無人にしたら彼等の負担も減るのに、と思いながらおかかおにぎり二つをレジに置くと、店員がそれを手に取ってバーコードリーダーで読み取り、隣の機械に金額が表示される。
大体400円。まだワンコインで払える金額ではあるけれど、まだ値段は上がるんだろうなと思うと悲しくなる。
おにぎりを買ってコンビニを出ると時刻は6時21分で、電車が来るまであと13分しかなかった。
小走りで改札に向かって、交通系ICカードを読み取らせて通ったら、駅のホームのベンチに座る。あとはおにぎりを食べながら待つだけだった。
それにしても今日は6時半と早めだからかいつもより人が少なく感じる。通勤ラッシュのピークを避けるだけでこうも少なく感じるのかと不思議に思った。
おにぎりを食べ終わり、スマホを弄って待っているとホームに電車が入ってきた。
私はスマホ弄りをやめ、電車に乗る。
私の降りる駅は六つ先なのだが、座らずに吊り革を掴んで立つ。
寝過ごして通り過ぎてしまうのが怖いからだ。慣れない早起きをしたので、今もまだ眠気が残ってしまっている。
私はたまに駅名を確認しつつ、目的地に着くまでスマホを弄る。
『まもなく白羽に到着いたします。お出口は右側です。お降りの際は足元にお気をつけください。』
スマホはカバンにしまい、人とぶつからないように降りる。階段を上り、改札を出たらここから20分歩き、会社に向かう。
今日は早くつけたので、軽くデスク辺りを整理整頓して、始業時間までに準備しておこう。
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