第6話 別れ6


しばらくしたらお風呂が沸いて、私はノロノロと服を脱ぎバスルームに入る。


シャワーで曇った鏡を流し顔を見た。

私が情けない顔で映っている。


いけない いけない。

余計ツラい。


私はザバザバ顔を洗い、湯船に浸かった。

熱めのお湯が気持ちいい。


私は無言で右手だけお湯から出して指輪のついていない指を見た。


私はこんなに、しんどいのに何ひとつ世界は変わらないんだなぁ。



でも………


もう誠司の事でイライラも、悲しくなったりもしない。

良かったんだよ、これで。


私は右手を湯船に沈めると、目を瞑って顎まで浸かった。



============



お風呂から上がると少し気分が、スッキリしていた。

クヨクヨしてる自分を捨てる


そう思って、もう一度中村誠司のアドレス帳を開き、今度こそ削除をタップする。


-削除しますかー


決定をタップした。


-削除しましたー


ホントに

サヨナラ…


ふと、時計を見る


23:15


私は、電気を消してベッドに横になる。

それから


ちょっとだけ泣いた。


============



私はふと目を開けた。


カーテンの隙間から覗く窓の外は真っ暗で、シンと冬の寒さを感じさせていた。


夜明けはまだみたい。


私は布団を首まで引き寄せた。


一応何時頃か確かめる為に携帯をおすと、5:30

そして、誰かからのL IF Eの着信があった事が表示されている。



城木さん。会社の先輩だ。

私が眠ってすぐ連絡したようだ。

急いでチャットをあける。


『夜遅くごめん。昨日の仕事の事なんだけど、渡辺さんに書類渡したかな?ちょっと気になって。渡していたならいいんだけど。

-城木-』


渡した…

何か失敗したかと思ってビビった

私は、携帯を枕元に置き、また布団をかぶった。



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