《イノシシはワープ能力を持っている》
あなたがこの日誌を開いた時、私はもうこの世にはいないかもしれない。
何を言ってるんだと思われるかもしれないが、まあ一度落ち着いて、私の考え出した説を聞いてくれ。
近年、街中にいきなりイノシシが現れる事件が頻発している。本来山の中に住んでいるはずのイノシシ達が、なぜ街中に現れるのか。山から街まで、一体どのようにして移動しているのか。
よく言われる説は、例えば川沿いなど街に着くまでの小さな自然地帯を経由して、誰にも見つからずに辿り着いた、というものだ。
しかし、なぜそこまでして慎重に辿り着いた街中で、奴らは急に爆走を決めてしまうのか。キチゲを解放したいのか。
どうも私には、上記の説が現実的とは思えない。私は新たに、より納得感のある説を唱えたい。
それが表題だ。つまりイノシシ達は実はワープ能力を持っているというものだ。これまでの事例から判断して、そうとしか考えられない。
というわけで私は、山にイノシシを探しに行くことにした。奴らの隠している能力を暴いてサーカスで見せ物にするためだ。
これは非常に危険が伴う調査だ。ワープ能力を秘匿したいイノシシ達の手によって、私は暗殺されるかもしれないのだから。なので、今この日誌を開いているあなた、万が一私が帰らなかったら、この内容を世間に公表してほしい。
重い役割を押し付ける形になって申し訳ないが、イノシシ達の陰謀を一人でも多くの国民に認知してほしいのだ。
新しい事が分かり次第、また追記する予定だ。以上。
※日誌はここで終わっている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます