第3話 強盗vs刑武

 おい!この世界無茶苦茶すぎるだろ!なんだよこのカード強盗って!なんで学校狙ってくるんだよ!


 どうするのよ。ガチで。ついでに校内で1番強そうな人捕まってるし。どうする?いや、なんか、「もう終わった…」みたいな雰囲気だし。


「さよなら私のアルティメット・デス・カーバンクル…」


 黙って大人しく傍観者貫く予定だったけど、これは行くしかないな。

 少年少女の幸せを守らない大人なんぞ、大人と名乗ってはいけない!!


 ちょんちょん


 「なぁ。これって俺が戦ったらまずいかな?」


 「ほへぇ?」


「お!多分大丈夫か!」


 大丈夫そうだしあんまり気は進まないが行くか。


 あー、気が重い。


 これ勝ってもこれからクラスとかで目立つし、悪ければ引かれる運命が待ってるのよなぁ。


 「まって刑武君!」


 とりあえず笑っとこ。ニチャァ。


 はぁ。やったるか。いっちょ地獄を見せてやるか。


 「おい!盗人ども!俺とファイトしろ!負けたら大人しく捕まれ!」


「ほぉ〜ガキが出て来たぜ!ギャハハハハ!」


「「「「「ギャハハハハ!」」」」」


「いいだろうこのガキ!因みに俺はダークファイトランキングで1523位の山寺だ!てめぇの最後のファイトを楽しむ事だなぁ!」


「「レディ!ファイト!」」


 どう言う意味?なんだよまじで。ダークファイトランキングって。どうせ犯罪集団なんだろ?早く警察捕まえろよ。おかげでこっちまで迷惑なんだよ!!


 「頑張って刑武君!」


とりあえずやっぱ笑っとこ。ニチャァ。


 最初の手札は5枚中ゴミが5枚の最悪なロイヤルストレートフラッシュ。


 「ガキは黙ってカードを差し出しとけばいいのになぁ。ギャハハハハ!俺は、俊足の盗人を召喚。ターンエンド」


 俊足の盗人が現れ、薄笑いしながらゆらゆら揺れている。


 そうなんだよ。この世界はちゃんと具現化してカッコよかったり可愛かったりするキャラクター、重そうな装備や実際に放てる魔法などがある。


 そうなのに!あんまりデュエルが楽しくないんだよ!


 ドロー。


 はぁ。引いちゃったよ。俺の勝ちじゃねぇか。


これさ、よく主人公が俺の思いに答えてくれた!!とかさ、黄金の右手!!とかあるじゃない?俺はあれの真逆なのよ。確実に楽しむためじゃなくて最短で作業を終わらせる行為なのよ。


 「あー。ごめん俺の勝ちだわ」


「は?ガキ、ついにおかしくなったか?そぉか、そりぁそうか。だってこんな大勢の前でのデュエルなんて緊張するよなぁ!だが、テメェの負けでこのガキどもはカードを」


「召喚。全知全能の神ミヒャルデ。こいつの効果により、手札の5枚を墓地に送り、更に山札の上から30枚を墓地に送る。ごめんな盗人。35枚墓地にあると全知全能の神ミヒャルデの効果によって勝つんだよ」


 「は?」


 とても大きい女性が現れる。手に持っている槍を天にかざし、盗人に向けて振り下ろす。

 すると、天から雷が落ちた。


 「ギャァァァァァァァァァァァァ!!!」


 刑武WIN!!の文字が出て来た。


 大きい女性がこちらをみる。まるで、こんな事で呼び出すなというような目で見てくる。


 一応、仕事してくれたからお礼は言う。


 「ありがとうございます。ミヒャルデ様」


ふんっ!とそっぽを見て消えて行った。


 「な、な、な、な、リーダーが負けた!」


 「不味いぞ!!ずらかるぞー!!」


こんな三下のようなセリフを言って残りは逃げていった。


 勝ったのに歓声はゼロだ。むしろ、あり得ないほどの静寂が漂っている。


 わかってる。わかってる。そんな化け物を見るような目で見るなよ…。

 俺、みんなのカードを守ったヒーロだぞ…?


 どうしろって言うんだよぉぉぉぉ!!!





---全知全能の神ミヒャルデ---

 私がいて負けるわけがない。否、負けて良いはずかない。




---作者から---

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