第2話 転校生(主人公視点外)


「おはようございます。今日から二学期です。今日からこのクラスに新しいお友達が来ます。ではどうぞ」


これが刑武君との初対面である。見た目はちょっとイケメンでクラスの女子は私含めて興味が湧いて、すぐにクラスの中心人物になると思っていた。


 そう、あのファイトを見るまでは…。


 


 「では、みなさん刑武君に質問したい事や話したい事など沢山あると思いますが、体育館に行きましょう。全校集会があるので」


「はーい。2列になってー。静かにー。4年生でしょー!」


 明智先生が私たちを引率して体育館に着いた。

 体育館には私たちのクラス以外はすでに到着していた。


 普段なら全校集会といえど少しぐらい騒がしいのにその日はとても、いや、おかしいほど静かだった。


 そしてその異様さを感じ取り私達のクラスも静かになった。


 「チッ!やっと全校生徒が揃ったか!遅ぇんだよ!」


ステージの横側から出てきたのは銃を持った覆面の男たちが出て来た。


 「俺たちはカード強盗だ!学校にあるレアカード、生徒たちのレアカードを全部いただく!防ぎたかったらファイトで勝負だ!」


「「「「ヒャッハー!」」」」


こんな奴らにうちの学校は襲撃されたのか。情けない。と思ってしまう。

 ただ、ファイトなら大丈夫。うちの学校にはカード警備員の横根さんがいる。

 横根さんはあのワールド・アナザーファイトで5位なのだ!


 「おっとー!警備員は先に捕まえといたぜ!」


縄やらガムテープやらでグルグル巻きの横根さんが男に連れられて出て来た。


 「「「「「ギャァァァァァァ」」」」」


今までカード強盗は全て横根さんが防いでいたのに…。学校で1番強いのが横根さんなのに…。


 そんな…。私のアルティメット・デス・カーバンクルとお別れになるなんて…。


 「さぁ!誰が俺たちとファイトするんだ!いねぇのか?張り合いねぇなー!おい!野郎ども!全員のデッキを回収するぞ!」


 スタスタと歩く音が聴こえる。終わった。私のデッキが…。


 後ろからちょんちょんと肩を叩かれた。振り向くと刑武君が


 「なぁ。これって俺が戦ったらまずいかな?」


 と聞いて来た。


 「ほへぇ?」


「お!多分大丈夫か!」


 スタスタとステージの方に歩いて行く刑武君!


 「まって刑武君!」


小さい声だけど刑武君が振り向いてニカって笑ってステージに出て行った。


 「おい!盗人ども!俺とファイトしろ!負けたら大人しく捕まれ!」


「ほぉ〜ガキが出て来たぜ!ギャハハハハ!」


「「「「「ギャハハハハ!」」」」」


「いいだろうこのガキ!因みに俺はダークファイトランキングで1523位の山寺だ!てめぇの最後のファイトを楽しむ事だなぁ!」


「「レディ!ファイト!」」


だ、だ、ダークファイト1523位!?ただの強盗じゃない!まずい!10億人以上いると言われているダークファイトで1523位!?まずい!なんて強い強盗なの!

 この前逮捕されたカードパック輸送車ハイジャック事件の犯人は確か3000位ぐらいだったはず。

 あんな大事件を起こした犯人よりもランクが上なんてどんなに強いの!?


 「負けないで刑武君!」


私は声を出して応援した!


刑武君がこっちをみてニカッと笑った。




---作者から---

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