第8話 【すれ違いの善意(7話から続く後編)】
優真「いらっしゃいませー!」
客「5番。あと、チキンひとつ」
優真「かしこまりましたっ!」
あーー楽。ここ、コンビニバイトではいらっしゃいませって言っても怒られない。
SSSではついそう言っちまうからなー。
店ならいらっしゃいませなんじゃねぇの??おかえりなさいませなの??
うーーん、ご主人様と使用人の関係って、わっかんねー!!
店長「優真くん。そろそろ上がりだよ」
優真「あっ、うーすっ!」
店長「まだ若いのに、よく働いてくれて助かるよ」
優真「いやー、稼がなきゃならないんでっ!!」
店長「キミほど若い子が、なんでだい?」
優真「贈与税っす!!(にぱっ」
店長「は??????(宇宙猫)」
優真「ちょっと、月額換算、結構な額を預かってんで……!」
店長「は??????(宇宙猫)」
優真「いやー、同居してる親友がっすね!いろいろあるもんで!!こらまずいなってことで、俺、積極的に面倒見てやってんすよー!」
店長「なんて????(宇宙猫)」
優真「その親友とはガチで仲良くって、その重大な秘密も知っちゃってますしね!」
店長「は、はあ???」
優真「あとはそっすね、どれくらい仲いいかってと、秘密知ってるだけでなく、そいつから結構な金額を毎月預かってるってことっすね!!その贈与税っす!(にかっ)」
店長「……優真くん、……キミさ」
優真「はい!!」
店長「言葉遣い不器用で誤解されやすいって言われたり、しない?」
優真「あ!よくいわれます!!店長もしかしてエスパーっすか!?(にぱーっ)」
店長「あ、うんあの。いつか刺されないようにね?」
優真「???うっす!じゃ、お先失礼しますっ!!」
店長「うん、じゃあまた。」
店長「いや……秘密をネタにゆすってる以外に、アレ、解釈しようがある??いや、優真くんに限ってそれはない、ないんだけどさ。ーーー不器用な子だなぁ……。」
——————
優真「つーわけで、よっちゃん、また顧問税理士として頼むわ!」
よっちゃん「ああ、任せなさい。で、今月の収入がそれで、贈与額がそれ、だね?じゃあ税について計算しておくよ」
優真「いやーー、親友のためとはいえ、この額の贈与税、払うの結構しんどいっすわ!w
でも、よっちゃんにたのんだときにゲンの反応。
「優真に、こんなことされるなんて思ってなかったよ……」
とか言ってたんで、、よっぽど俺の真意のほうに感激してくれてたんすね!?」
よっちゃん「内容は予想つくが人前では言わないように。
あと、キミの真意はどうあれ、これはあくまでも
「キミの心臓病治療のための積立金としての譲渡」、
だ。いいね?そして、本気で僕にはその「真意」は聞かせないでくれるかな?(にっこり)」
優真「うっす!なんかわかんねっすけど、気をつけます!!」
よっちゃん「とりあえず、引き続きこちらも仕事するよ。」
優真「お願いしまーーすっ!!」
———
タカシ「おい、優真、5分遅刻だぞ」
優真「わーるいわるい!はい、ラムネあげるから許してw」
タカシ「ラムネねぇ。おまえ、ばれてっからな?
発作起こしたのを隠したいとき薬飲んで
「いや?ラムネだけど?」
って素知らぬ顔をする癖のこと。
いまはそれじゃないみたいだからいいけど(ぱく)」
優真「うえぇ、ばればれなん?」
タカシ「うん。それを知らないお前のダチはモグリ、のレベルで。で?何して遅れたん?」
優真「税理士んとこよってた!」
タカシ「いつものか。まったく。俺は専門家じゃないから何も言わんけどさ。あの【真意】のほう、お前マジでばっかじゃねーの?」
優真「まーまー、必要なことっしょ?(けろっ)」
タカシ「まー、そう、……なのか?知らんけど。」
優真「そうそう、ゲンの秘密の関連なんだけどよ、タカシのほうで話、進んでる?」
タカシ「おう、セッティングは充分に進んでる。あとはメンツをもうちょい選抜したいなところくらいかな」
優真「ん!そこはタカシに任せるわ!!」
タカシ「ったく、余計なお世話ばっかしてんじゃないぞ?」
優真「わーってるって!でもよ、あの秘密聞いちゃったら、何もしないわけにいかないだろ?」
タカシ「そりゃそうだけどよ、いや、そうなのか?」
優真「はっきりしねーな!!俺、これでもゲンのために誠心誠意、身を粉にして、命の恩人への恩返しとしてがんばってんだぜ!?」
タカシ「はいはい、その金銭譲渡関連のほうの話ね。まあ、「心臓病治療費積み立て」って名目で、税理士もついたうえで本人承諾の上でお前に金渡してんならいいんじゃねえの?知らんけど」
優真「何その塩反応っ!!」
タカシ「ただなー。夕立はしょっちゅう自分の世界に入り込んで周りの話聞いてねーからな」
優真「わかる。そのくせ、ネガなほうに結論づけて思い込むんだよな。長年の胃痛の豆だぜ」
タカシ「種な?」
優真「てかさ、話変わるけど、俺、執事喫茶の店員、似合ってない!?」
タカシ「いや?ミリも。」
優真「んでだよ!」
タカシ「まず、らっしゃーせー、は、やめろ」
優真「うぐ」
タカシ「あと、18歳でワイン勉強しなくていいから。
なんだこないだのラインは。赤ワインってのがあるなら青ワインってある?黄色ワインは?って。
お前の中ではワインは信号かなにかなのか???あと、執事喫茶であって、ガチの執事じゃないから」
優真「でも、本格喫茶だぜ?俺も使用人になりきってご主人さまに礼を尽くす必要あるだろ?」
タカシ「あくまでも喫茶なんだから接客業だかんな?」
優真「あーー、執事かーー。俺に向いてたりしねーかな?」
タカシ「無理」
優真「執事の才能とかさ!あったらSSSでの仕事にも活かせない?」
タカシ「パリピの才能あるんだからそっちで勝負しろよ。」
優真「主様。おかえりなさいませ。オレンジジュース、冷えております。なんなりとわたくしめにお申し付けください。いやー!一度でいいから言ってみたいセリフだよな!?」
タカシ「俺は言われてみてーなあ」
優真「そっちは興味ねーなあ。」
タカシ「お前なら使用人すら【俺のダチ!】とかいいかねん」
優真「マジでそれ!!!逆に使用人に【しっかりしてくださいおぼっちゃま】と言われる未来しか見えねぇ!」
タカシ「お前に主様なんて5億年はえぇよ」
優真「わーってるよ、今世でも来世でもやる気しねーわ!!そっち方面には向いてないことくらい百も承知だっての!」
タカシ「そういうの、やる気や向き不向き云々でやれるもんじゃねーんだよ……」
優真「やっぱ御曹司になるのって国家資格いるの?」
タカシ「説明めんどくせぇなぁ!?っお、LINE。んー?あぁ、夕立のためのセッティング、出来たぞ」
優真「お、あとは日程だな。ゲンに聞いとくわ」
タカシ「夕立にとっての秘密を突破解決できる人材、いたらいいなー」
優真「な!ゲンの、
【生まれてこの方彼女いない問題!!】」
タカシ「まあ、恥ずかしい秘密っちゃ秘密か」
優真「極秘秘密だかんな!」
タカシ「だいたいの人は気づいてるが?」
優真「とにかく、【ゲンの彼女いない暦=年齢のために、おれは面倒見てやってんの!!彼女つくりのための合コンセッティング!!】」
タカシ「余計なお世話、げふん、まあいいんじゃね?知らんけど」
優真「塩かよっ!!」
タカシ「そういや、今度のエイプリルイベント、男装女装回だって?ガチのメイクアップアーティストの、美紗にメイク頼むとか、本気じゃん」
優真「ったりめーだろ!んなおもしれーこと全力だっての!」
タカシ「今度、客が使用人、スタッフが主様でイベント企画は?」
優真「誰得よ!?でも面白そうだな、練ってみっか!」
タカシ「優真おぼっちゃま、ご飯の支度が、」
優真「やめろー!!(笑)きしょ、きしょ!!!(笑)んな器、ミリもねーわ!」
タカシ「知ってる💕」
優真「るっせ!俺は生きるなら主様タイプより使用人タイプだ!」
タカシ「かもしんねぇなー。あ、もちろん俺イベント行くから、楽しみにしてんぞ!」
優真「おう!!!」
—————
(帰り道)
優真「俺が主様、ねぇ。……あっ、くふふ。エイプリルフールにつくゲンへの嘘。おもいつーいた!!にひひー」
そして、悪巧みの顔で優真は家路とつく
その嘘が、ゲンをさらに苦しめるとも知らずに————。
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