第14話 迷子ダンジョン


霧がかった森の奥、エリオは迷子ダンジョンの入口に

立ち尽くした。湿った空気が漂い、足元はぬかるむ。

「よし…俺、弱いけど…絶対クリアする!」

胸を張り、短剣を握りしめる。勘違い自信全開だ。


入口の石扉を押し開け、一歩踏み出すと暗闇が広がる。

壁から水滴がポタポタ落ち、床は滑りやすい。

「慎重に…でも、俺の戦術は完璧!」

全力で自分を鼓舞するが、早速足を滑らせ転倒する。

「うわっ…危ない!でも修行の一環だ!」

偶然の回避も、自分の戦略だと思い込む。


迷路のような通路が続き、分岐が現れる。

「どの道を選ぶか…俺の直感で決める!」

勘違い全開で右の通路へ進むが、泥で足跡だらけ。

偶然にも壁の突起で転倒を防ぎ、本人は必殺戦略と信じる。


途中、薄暗い広間に小型のゴブリン風魔物が現れた。

「うわっ!敵だ!弱いけど戦う!」

短剣を振るが、魔物は偶然つまずき転倒。

「よし…俺の攻撃が効いた!」

勘違いの喜びで胸を張り、泥だらけの顔が誇らしい。


さらに進むと、水たまりや低い梁が立ちはだかる。

「ここは罠か…慎重に…!」

勘違い全開でジャンプするが、頭をぶつけ転倒。

「うわっ!攻撃を避けた…必殺回避だ!」

偶然の行動も、本人にとっては戦略の一部だ。


狭い通路で床が崩れ、水たまりに足を取られる。

「うわっ…落ちる…!」

踏ん張った瞬間、偶然魔物の背に乗ってしまう。

「これが戦略の極意!」勘違いの極みだ。

魔物は驚き跳ねるが、偶然奥の浅瀬に滑り込み停止。

「やった…俺の作戦が成功した!」


迷路の中心、巨大な影が立ちはだかる。

「うわっ…大型魔物か!弱いけど戦う!」

短剣を構え全力で戦闘態勢。

偶然、柱にぶつかり自滅気味に転倒する魔物。

「やった…俺の必殺戦略成功!」勘違い自信全開。


迷路を抜け、光が差す出口が見える。

「よし…迷子ダンジョン攻略完了!」

全身泥まみれ、汗だくだが胸を張り短剣を掲げる。

偶然と勘違い、ドタバタだらけの冒険は、

少年エリオに確実な自信を与えたのだった。


ゴールドリッジに戻る道、夕日が町を黄金色に染める。

エリオは心の中で叫ぶ。「よし…俺、弱いけど、

確実に強くなった!」短剣を握り直し、胸を張って

次の冒険に向かう姿が町の人々の目に頼もしく映った。


迷子ダンジョン――偶然と勘違い、ドタバタだらけの

攻略劇は、少年エリオにとって忘れられない冒険の

一歩となったのだった。

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