第7話 洞窟ダンジョン挑戦


森を抜けた先に、薄暗い洞窟が口を開けていた。

エリオは立ち止まり、胸を張る。「ここが…初めての

ダンジョンか…!でも、俺、弱いけど…絶対勝つ!」

勘違い全開で、短剣を握りしめ、泥だらけの足を

踏み出した。


洞窟の中は湿気が立ち込め、岩肌に光が反射する。

水滴がポタポタと落ち、空気はひんやりしていた。

「まずは慎重に…でも戦闘準備は完璧に!」

エリオは枝を剣代わりに床を突きながら進む。

もちろん、枝は無意味だが本人は気付かない。


奥に進むと、薄暗い影が動く。

「うわっ…やっぱり魔物だ!俺、弱いけど…戦う!」

勘違い自信で剣を振り上げる。影は小さなコウモリ。

だが、エリオは必死で攻撃を避け、逆にコウモリを

威嚇する。周囲の影にまで目を光らせ、慎重に進む。


洞窟内は足元が滑りやすく、石につまずき何度も

転倒。「うわっ!危ない…でも俺の戦闘技術で…」

全力で立ち上がり、剣を構える。偶然、落ちていた

石が転がり魔物を驚かせる。

「よし…俺の作戦、成功…!」勘違いは止まらない。


さらに奥に進むと、小さな地下川に出た。

流れは穏やかだが、岩が濡れて滑る。

「ここが…罠かもしれない…慎重に…」

慎重すぎて、逆に川に足を滑らせる。

「うわあっ!やっぱり危険だ!」

全身びしょ濡れで立ち上がるが、魔物はまだ見えない。


洞窟の奥、薄暗い通路の先に二つの影が現れた。

小型のゴブリンのような魔物だ。エリオは心臓を

バクバクさせ、短剣を握る。「弱いけど…戦う…!」

だが、魔物は互いに顔を見合わせ、こちらに攻撃は

してこない。勘違い全開のエリオは全力で防御態勢。


一匹が枝に跳ねた瞬間、エリオは反射的に剣を振る。

当然空振り。枝に引っかかり、床に転倒する。

「うわっ…やっぱり攻撃してきた…!俺、死ぬかも…!」

全力で焦る姿は、まさにドタバタ劇の主人公だ。


転倒の勢いで、別の魔物がびっくりして逃げる。

エリオは「勝った…俺の力で…!」と勘違い。

汗と泥まみれの体を拭きながら、胸を張る。

「まだ弱いけど…確実に俺は強くなってる…!」

自分を信じ込む勘違いは、どこまでも止まらない。


洞窟内にはさらに小さな枝道や崖があり、

エリオは慎重に進むふりをして全力でジャンプ。

滑って転ぶこと三回。「うわあっ!弱すぎる…」

しかし、偶然の連続で魔物たちは混乱し、洞窟奥へ

逃げ込む。本人は全て自分の戦略の成果だと思い込む。


洞窟の最深部に到着すると、薄暗い広間に小さな宝箱が

置かれていた。エリオは息を切らしながら近づき、

「これが…ダンジョンの報酬か…!」と興奮する。

宝箱の中には少額のゴールドと薬草が入っていた。

「やった…俺の力で手に入れた…!」勘違いは全力だ。


出口へ戻る途中、再び小型の魔物が現れた。

エリオは慎重に剣を構え、枝や岩を盾にする。

魔物は小さく跳ねるだけだが、少年は全力で防御。

「うわっ…敵が手ごわい…でも俺、負けない!」

勘違いの自信が、洞窟内をドタバタ劇場に変える。


やっと洞窟を脱出したとき、エリオは全身泥だらけ、

汗だくだが、胸を張って言う。「よし…初ダンジョン制覇!

まだまだ弱いけど、俺は確実に強くなった!」

勘違いと偶然が混ざった勝利に、本人は完全満足だ。


ゴールドリッジの町を見下ろし、夕日が差し込む。

「次はもっと大きなダンジョン…俺、絶対強くなる!」

胸を張る少年は、短剣を握り直し、泥まみれの足で

次の冒険に向かう決意を固めた。


洞窟ダンジョン挑戦――勘違いと偶然、ドタバタ

だらけの戦いは、少年エリオにとって大きな一歩

となったのだった。

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