第3話 剣の伝説を求めて

 あの事件から数日後、アリスは弟と助けてくれた恩人と共に、【大剣】を探す旅に出ることになった。しかし、それが直ぐに壁に当たってしまう。かつて、リクニア地域の覇権を手にいれんが為に、偽物を使ってまで戦争を起こしたレイガース伯爵。それを見破ったのが、信用していた部下の一人、今や英雄と言われるツールだった。姿形は似ていたとしても、伝説上ではどうなっていたか、今の仲間には全くわからないのである。吟遊詩人に訊いても、あやふやな詩しかない。皆、困り果てていた。ドワーフの啓示の祈りも「己で探し見つけだせ」といわんばかり。

 そのとき、アリスはふと思い出したかのように、提案した。

「首都リクニアに参りましょう。そこには私が子供の頃に大型図書館が建てられたわ。そこに、何か手がかりがあるかもしれない!」

「それは、いい考えだ!」

 弟のユーリルが相づちを打つ。

「善は急げ。参りますか皆さん。沢山の古代文字を読むことになりますから、私は必ずお役に立てますよ」魔技のフィロッグは答えた。

「文字を読むのは苦手じゃ」

 珍しく、弱音を吐くドルマ。レオノアも同意する。この二人、戦いには長けても、頭脳労働はとんと苦手である。

 J・Jは、その二人を見て皆に気づくことなくニヤリとしていた。情報部は大抵盗賊技術を持っている。文字を読むことはある程度可能なのだ。そうでなくては、暗号や古代の宝の地図を理解できるはずもない(もっともあいまいに理解しているので、読めないときもある)。

「明日に出発しよう。別れを惜しむ人もいるし」

 とレオノアは笑う。

「ちょっと!それはないんじゃないか!」

 顔を真っ赤にして、叫ぶユーリル。そのやりとりに皆は笑った。ティクスは悲しみをこらえきれず。

「必ず戻ってきてね…」

「わかってるよ、ティクス」


 フェイマスは、《三領主同盟》の領主と自分の城で会見を行い、先ほどの事件を報告した。驚く二人の領主。

「私の息子、ヨハナからの早馬で知ったのだ。私も驚いたよ。正当王位継承者が生存しているなんて」

 とハーフエルフは言う。

「では、貴公は我々にどうしろと言うのだ?後ろだてをしろとでも?もしくは、暗殺を考えては有るまい?」

 左目の横に小さい切り傷をつけた大柄な男が興奮気味に言った。この男は、国境都市ラスムを治める、バリアンである。

「落ち着くのだ、バリアン卿。私も驚いてはいるが、フェイマス卿の意見を聞きたい。その後で各々の意見を言おうではないか」

 後ろに、黒いフードマントを被った人物と共にいる男が言った。彼はラスムの東に位置するクリス領領主ムールワン・クリス。そして、領内において人望も厚い、落ち着いた人物だ。共にしている人物は背格好からしてハーフエルフに見える。5フィート程度しかない。この者は何も喋ってはいない。他の二人は怪しがっているが、ムールワンを疑う気にはなれなかった。ここにつれてくると言うのは、強力な協力者になるのではという判断で…。

「……まず、王女は身分を隠し行動するだろう。それは何故か? 再び戦乱を起こし、民を苦しませるにはいけないからだ。今までの争いでどれだけの命を失ったか?そして、心が疲れきっているか? 絶望しかないのだよ民は。我々、能力者のように強くないのだ。それを王女、王子は知っておられる。そして、継承者の存在を良しとせぬ者が暗殺を試みる。被害は最小限にとどめておきたいのだ」

「では、我々は?」

「彼女等が真の王となるのを陰ながら見守るのだ」

「となると、あの【大剣】を探すのでは?」

 ムールワンは訪ねた。

「おそらく。本物の、英雄神カインの剣を…」

 ハーフエルフの領主は答えた。

「では、私の出番では有るな……」

 フードの男が喋った。

「いきなり、何を申す? 護衛として、ムールワン卿を信用し入れ、名前をも訊かずにいれたのに、なんだその態度は!」

 フェイマスは怒鳴る。

「待ってくれ。私が悪かった……」ムールワンが謝る。

 それを制止し、男はしゃべり続ける。

「失礼しました。何せこうゆう性格ですから。伝説の剣を探求するということは聖騎士が己が一人で神々の試練を受けるに等しい。公の判断は正しい。しかし、協力者は多い程よいのでは?」

「貴様は何者だ?」

 フェイマスとバリアンは言った。

 男はフードを脱ぎ、素顔を見せた。ムールワンは止めてくれと頼むが遅かった。その顔は、褐色の黒をしており、目が赤い。

「闇エルフ!」二人は驚き

 「ムールワン!貴公はいつ闇エルフの手先となった!」

「待ってくれ二人とも。隠していたことは謝る。しかし、よく顔と風貌を見るのだ!」

「ムールワン、いいよ。自分で自己紹介はさせてくれ。私は、ライフキーパー闇エルフのザルガイ。通称ダーク・グラス。この名前でお解りになるはずでしょう?」

「まさか、英雄ツールの友にして、半闇エルフの吟遊詩人!」

 バリアンは叫ぶ。

「不快きわまりない!いくら、ローレンティールを信奉してようが、闇エルフをこの城に入れるのは何という不快感だ!」

 フェイマスは嘆いた。

「それは、違いますよ。私は風にして破邪の雷・バルトルーを信奉する者。この地に危機が訪れることを知って参ったまでのことでございます」

 恭しく答える半闇エルフ。

「……」

 フェイマスは黙した。種族の間では長年のそして、この動乱の元となった闇エルフの侵攻で宿敵と再認識である。許せるはずもない。しかし、あの屍術師にして不死者であるゼルスをツール達と共に倒した者。今は、殺せるわけがない。そして、今は私情を優先するわけにはいかないのだ。悔しさに、そしてこの男を連れてきた貴族を睨み付けた。

「今回の貴公の無礼は我慢しよう。その者の素性を知ってほしくない気持ちは分かるからな。いくら、善の神バルトルーを信じていても、闇の者など信用できん」

「心からお詫び申し上げる。何より、重要な情報を持っておる者で故、連れてきたので」

「なんと! それを先に言ってくれない!?」バリアンはまた叫ぶ。

「この、しがない吟遊詩人がお話ししましょう。実は……」

 ダーク・グラスが話し始めた。

 会議が終わり、例の二人が廊下をを歩いていた。Dark Grassはまたフードを被っている。

「会議は波乱に満ちていた。勝手に喋るなよ」

 ムールワンは吟遊詩人を怒った。

「ハハハ、そうカリカリするな。闇に生きるはずの闇エルフなのに、日に当たって元気にしている。そんな不思議な吟遊詩人が、公の会議に出る。笑えるではないか?」

 吟遊詩人は気にもしてないようにかわす。

「そういうことではない! あのことを知ったとしても、彼らがどうするのか解るのか?」

 ムールワンは訊いてみる。

「何もしないさ。何も出来やしない。俺は【大剣】の在処の、ほんの一部を話しただけ。真実は王女アリスが知り手に入れるものだ。あんたらが見守るしかできないのなら、有力な情報を教えるぐらいしかなかろう? 俺はツールの親父、ファザムの城(いえ)に行くよ。ここには俺を快く思っていない奴がいるからな」

 ダーク・グラスは笑ってから何かを呟き、その場から消えた。瞬間移動の呪文か?

「闇草……。と言うより、闇風があうんじゃないか?」ムールワンは呟いた。


 アリス一行は街道を南へと下り、首都リクニアへと旅だった。途中、野党などと戦う羽目になるが、強い意思力を持っている彼女らにとっては敵ではなかった。さすがに、肉食獣のイメージを人にしたような人型種族であるオークの一個中隊には焦りが出たが、オークは秘術の魔法に恐怖する種族ゆえ、魔技の睡眠魔法と火の玉の魔法で被害を出さずにすんだ。

 リクニアに着いたのは、昼頃であった。早速図書館へ向かう者と、其処では役に立たない者とで別れる。姉弟にとっては懐かしい限りの故郷だ。しかしながら、今ままでの戦乱によって嘗ての美しさと壮観さが失われている。それには二人とも悲しみを覚えるのだが、それでも頑張って元気良く生きている人々を見て、勇気を出した。

 「行きましょう、ユーリ」

 図書館は、傷一つなかった。レイガースも知識の重要性を知っていたのだろう。魔技はこれから始まる知識の宝を拝めるのに興奮している。J・Jは後継者二人を守る事が任務故いる。手伝えるならそうするだろう。ここは、楽しみにしているフィロッグに任せればよい。

 ドワーフと女剣士は、町見物で楽しんでいた。緑茶を飲んだり、異国からきた食べ物『米』を食べたりと観光気分である。迷子を見つけ、その母親を捜したりもしていた。

「活気があっていいわ」

 レオノアは言った。ドルマも相づちをうつ。

「さて、夕暮れも近い頃だし、宿でも探すかの?」

 日が西に傾いている。

「そうしましょ。二人が御馳走してくれることを期待して」

 二人は笑っていった。

 アリスの方は収穫はなかった。翻訳された伝説の文献では、破壊神ヴェルヴァーザとこの地の守り神『古竜』と英雄神カインの戦いしか記されていなかった。この神々の戦いは、破壊神の化身となる力と精神を分離し、化身をロドス火山のマグマの中に封印し、精神を、奈落界へ送り返した。しかし、カインはこの世界に留まる力を失い、友の神々と天界へと戻らざる負えなくなった。そして神竜は破壊神に善竜バフォードと邪竜ヴァフォードに二つに別れさせ、混乱を導かせた。文献上、引き分けである。そして、生き残った人間達が、この地を自らの手で守っていくことになったのだ。

「ここは、賢者に頼むしかないですね。私たちだけでは、日が暮れるどころではなくなります」落胆する魔技。

 「貴方はよく頑張ったわ。気にしないで」アリスは慰める。

「では、どうされましょう? 王女」

 J・Jは尋ねた。

「古代の歴史に詳しい賢者に依頼して、私たちもしばらく町に滞在しましょう」

「解りました。ユーリル。例の二人と繋ぎを取りに行きましょう」

「どーして僕は呼び捨てなんだね?」

 不快そうに訊くユーリル。

「一度王位を放棄したんじゃないんですか? いまは只の斥候では?」

「勝手にしてくれ!」

 拗ねるユーリル。姉はくすくすと笑って、

「J・J、私も呼び捨てでいいわよ」と言った。

「しかし、それでは……」情報部員は困った顔をする。

「め・い・れ・い・で・す!」彼女はゆっくりと強調した。

「分かりました……」彼女は意外におてんばかもと思った彼であった。

 ひとまず、伝説専門の賢者に頼み数日待つことになった。

「それでは、その間は町見物にしゃれ込みますか」陽気にアリスが言った。

「目立つじゃないか!姉さん!」

「余裕があるし、今は普通の旅人。そんなに目立つことはしないわよ」

「エルフに感化されたね?」尋ねる弟。

「多分。エルフの集落では丸一日、歌ったり踊ったり、そしておいしい物を食べたりしたのよ」

「酷いや! こっちはティクスと苦労してたのに!」

 怒ってユーリルが言った。

「恋に芽生えたりするからよ、ユーリちゃん? どう言う経緯でそうなったかは気になるけど、今度話してね」彼女は冷やかし、笑って走った。

「姉さん! いい加減にしてよ!!」

 追いかける弟。

 怒りながらも、ユーリルは分かっていた。あれは空元気なのだと…。


 皆は合流し、酒場に集う。姉弟は皆の目に何か妙な感じを覚えた。特に、町見物をしていた二人からは。

「分かりました!私と弟がおごればいいんでしょ?」

 彼女はため息を吐く。

「やったー!!」

 喜ぶ皆。

 J・Jも珍しく喜んだ。

「御馳走になります」

 その日は宴会になった。初めて体験する料理、酒に皆は旅の疲れを癒してくれた。今晩はよく眠れそうだ。数日、何事もなく過ぎ去った。その間は、旅の疲れを癒し、各々が自由にしていた。戦士達は、体が鈍ってはいけないと、体を動かすこともしていた。アリスも、エルフ剣術をレオノアに教えてみたりした。しかし、うまくは教えられず、実践では役には立ちそうにはない。しかし、いい勉強になったとレオノアは思った。

 エルフの数万年に伝わる剣技が、一朝一夕で体得できるわけではないのだ。

「どうもありがとう」

「いえいえ。運動もしたし、そろそろ伝説の件が解っているのかも?」

「行きますか」

 女性は図書館へ向かうことにした。

「若い女の人は元気でいいですね」

 魔技は窓からそれを眺める。

「そうでもないさ」

 近くにいた、ユーリルは言った。

「姉さんは、今から起こる試練の重圧と戦っているんだよ。僕みたいに弱音を吐くことはないのさ。民を守ること。それが僕より分かっているんだよ。そんな僕は、恥ずかしい。しかし、僕は普通の人間として生きる決意をしたんだ。それが、ティクスとの約束なんだ」

「では、全て彼女に任せるとでも?」

「いいや。其処まで僕は無責任じゃない。自分の責務は必ず果たすよ」

(弱いんだよ、僕は。僕は逃げたいんだ)

「貴方の考えていることは、無害な利己主義ですね。それもまた人としての生き方。それを責める気はないですし、誰もそんな権利はありません。しかし、嫌々ながらだといつか足手まといになりますよ。いいですか?今は、己を棄てて大儀に集中しして下さい。王位に就く気がなくとも、大切な姉さんを支えるのです」  

 呪文書を閉じてフィロッグが言った。

「レオノアに言われたのに似てる」

「兎に角、貴方は大切な人が二人も居るんです。男らしくしましょう」

「わかった。ありがとう」ユーリルは立ち上がり、短剣を取った。

「どうしたんです?」

「1・2……4」数えるユーリル。

「まさか?」

「狙いにきた様だね」

 苦笑いをして王子は返答した。

 ユーリルはフィロッグを抱えて飛び退く。天井から突き破って覆面で黒装束の男達が二人めがけて短刀を突き立てた。ユーリルは服を斬られるのみにすむ。

 短刀には何かしら気色の悪い色が付いている。黒い緑色だ。

「即死毒か?」

 ユーリルは剣を構え、魔技を守る。

 黒い影はそのまま襲いかかって来た。


 賢者の答えはすばらしい物であった。

「まだ解読されていなかった書記によって分かりましたよ」

 と賢者も喜んでいる。

「学会に発表したいぐらいですがね」

「今は困りますので…」とアリスは言った。

「分かっております。あくまでこの知識は貴女という客との秘密のこと」

「ありがとう」

 彼女は一礼した。そして、依頼料を払い、宿に戻る事にした。

 賢者が分かったことはこんな事である。

『破壊神と英雄神が剣で戦い、破壊神の心の臓を斬り裂いたときに、破壊神は渾身の力を持ってその剣を二つに折ったのである。その反動で空間が歪み、全ての神の力が暴発した。結果、破壊神は精神と物質界に存在するための力を奪われ、神竜は二つの竜にに別れた。そして、折れた剣は北と、南に飛び去ったのだが、善竜が北に飛んだ一つを見つけどこかに隠したと言われている。南に飛んだ一つは、この地にある大きな湖に浮かぶ島に落ちた。それを見ていた人間は、其処を聖地として祭りたて崇めた』

「すごいわ!大発見よ」

 アリスは興奮を隠せない。

「急いで留守番している人に知らせましょう!」

 彼女は走って宿に向かった。

「アリス! 転けるわよ!」

 レオノアが忠告するやいなや、アリスは小さな石に蹴躓いて転んだ。

「ほれ見なさい」

 レオノアが呆れながら言う。

「ははは」

 アリスは照れた。レオノアが手を差しだし助け起こしてから宿に向かった。


 宿屋では戦闘が続いていた。ユーリルは傷つきながらも、魔技を守っていた。狭い部屋の中では、思い通りに戦うことができない。ショートソードのおかげで間合いあけることが精一杯だった。もう、敵の重い一撃で即死は免れないだろう。フィロッグは、運悪く戦闘に役立つ呪文を覚えていなかった。蜘蛛の糸の呪文を唱え、発動させるには宿の部屋は狭いのである。この場にいる全員が巻き添えを喰うことになるのだ。

 しかし、J・Jが窓から忍び込んで暗殺者の一人に向かって急所を狙い刺して不意を打った。形勢は逆転した!暗殺者達は逃げ場を失い、挟み撃ちにされた。そこでつかさず魔技がある呪文を唱えた

「見えざる便利な使い魔よ!あの者の足を掴め!」

 そう唱えると、一人の暗殺者が向かってこようとした時、片足が瞬間動けなくなった。力ずくで動かすことができたが、其処に隙ができ、ユーリルの一撃が暗殺者の胸元に突き刺さる。残りの二人も今の調子づいた3人に勝てるわけはなかった。

「ありがとう、助かったよ」

 ユーリルが情報部員に礼を言った。

「当然の責務を果たしているだけ」

 彼は素っ気ない返答はしたが、ベルトポーチから軟膏を取り出し、王子が受けた傷に塗ってあげた。

「常に周りを警戒しているとは感服いたしました。ユーリル」

「僕もやるときはやる。しみる!」

「まぁ、そうでなければ、今まで生きてはいなかっただろう。あたりまえ」

「なにか、僕に文句でもあるのかい?いつも迷惑かけているからか?」

「いいえ」

「まあまあ二人とも…。後始末を考えましょうよ」フィロッグが割り込んだ。

「そういえば、そうだ」

 二人は同意した。4つの屍をどうするかだった。

 何とか、役人を説得して後始末を負えた頃に、アリス達が帰ってきた。


 事件の事を話すと、アリス等はしばし考慮した上こう答えた。

 「急がないと、皆の命も危ない」

「心配しないで。そんなに私たちはやわじゃないわ」

 女剣士が言った。

「ところで、ビヤダルはどこ?」

 レオノアがフィロッグに訊く。

「ドワーフの住民区に行ったきりですが」

 魔技が答えた。

「まぁ、大丈夫。夜まで待ちましょ。あいつのことだから、真っ昼間から酒をあおってるわ」

 それは図星であり、ドワーフはそこでくしゃみをしていた。

 「風邪か?」

「傷の手当をもう少ししましょう」

 心配そうにアリスは、愛する弟に近づき傷の手当を行った。

「いいってもう、姉さん。これぐらい大丈夫だよ!」

「何行ってるの! はい、じっとして! まだ血が出てるじゃない!」

「イテテ……」

 この姉弟のやりとりが、レオノアにとってほほえましく思えた。愛する者同士の絆のすばらしさを感じていた。


 ドワーフがほろ酔いで戻ってきた。「なんか悲惨な目にあっておるようじゃの?」

「見ての通り」

 王子はふてぶてしく答えた。

「すまんよ。すまん。いまから治癒の祈りを唱えてやる」

 完全とは行かなかったが、戦い傷ついた者の治癒は終わり、ドルマの酔いも醒めたときにアリスが、今日の出来事をまとめて報告した。

「これは一刻も早く【大剣】を見つけなければなりません。そうしないと、私たちが危ういどころか、他の人を巻き込む危険性を感じます。そして、【大剣】の手がかりを見つけたのです。その先へ明日から向かいましょう」

「聖地の島か……。いきましょう。アリス!」

 皆が同意した。

「ええ!」

 その先に目的の【大剣】があるのか…?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る