【第三のお作法】一話の文字数って、どのくらい?

 今回は、初心者の方からとてもよく出てくる疑問。

「一話の文字数」についてお話しします。

 

 これも最初にお伝えしておきますが、

 知らなくても、まったく恥ずかしいことではありません。

 私自身も、書き始めた頃はずっと迷っていました。

 

「一話って、何文字くらい書けばいいんだろ?」

「短すぎたらダメかな?」

「長いと読まれない?」

 

 こうした不安を感じるのは、とても自然なことです。


【一話の文字数って、決まっているの?】

 結論から言ってしまうと、

 一話の文字数に、絶対的な正解はありません。

 

 小説の内容や、書いているジャンル、

 場面の盛り上がりによっても、

 ちょうどいい長さは変わります。

 

 なので、

「この文字数じゃないとダメ」

 というルールは、基本的に存在しません。

 まずは、このことを知っているだけで十分です。


【それでも、文字数が気になる理由】

 では、なぜ多くの人が一話の文字数を気にするのでしょうか。

 それは、読む人の負担と書く人の不安が、ちょうどここに集まるからです。


 文字数が多すぎると、

「読むのに時間がかかりそうだな」と思われやすくなります。

 逆に、少なすぎると、

「これでいいのかな?」と、

 書いている側が不安になります。

 

 つまり文字数は、

 正しさの問題ではなく、

 安心の問題なのです。


【目安として考えてみよう】

 そこで、ひとつの目安としてよく使われる数字があります。

 

 ウェブ小説では、

 一話あたり 2,000〜3,000文字前後で書かれている作品が、多く見られます。

 ただし、これは「そう書かなければいけない」数字ではありません。

 

 ・場面の区切り

 ・会話が中心の回

 ・導入だけの回

 

 こうした回では、もっと短くても、まったく問題ありません。

 

 逆に、

 展開が大きく動く回や、

 説明が必要な場面では、

 少し長くなっても大丈夫です。


【大切なのは「書ききれるかどうか」】

 一話の文字数を考えるとき、私がおすすめしたい基準は、これです。

 

「この長さなら、最後まで書ききれるかどうか」

 

 無理に長くしようとすると、

 途中で苦しくなってしまいます。

 

 それよりも、

 少し短くても、最後まで書ききった一話の方が、

 ずっと価値があります。

 

 小説は、続けることで上達していきます。

 だからこそ、「書ききれる長さ」を選ぶことが、とても大切です。


【最後に】

 一話の文字数は、

 誰かと比べるためのものではありません。

 

 あなたが

「今日はここまで書けた」

 と感じられる長さで、大丈夫です。

 

 ウェブ小説のお作法は、

 書く人を縛るためのものではありません。

 書く人と、読む人が、

 少しだけ楽になるための工夫です。

 

 迷ったときは、

「この一話、最後まで気持ちよく書けそうかな?」

 そう自分に聞いてみてください。

 その答えが、あなたにとっての

「ちょうどいい文字数」です。

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