【第二のお作法】改行という、文章の休憩時間

 今回は「改行」についてお話しします。


 といっても、難しい話ではありません。

 知らなくても、まったく恥ずかしいことではありません。

 私自身も、書き始めた頃は「どこで改行すればいいのか」よく分かっていませんでした。

 

 改行とは、

 文章の途中で行を切り、次の行に移ることです。

 

 つい書いていると、思ったことをそのまま一気に書きたくなるものですが、実はそこに、少しだけ工夫の余地があります。


【改行って、なに?】

 文章は、意味のかたまりでできています。

 その「かたまり」を、ずっと一行のまま詰め込んでしまうと、読む人は少し疲れてしまいます。

 改行は、文章を途中で休ませてあげるためのものだと考えてください。

 

「ここで一息ついていいですよ」

 

 と、読者に伝える合図のようなものです。


【なぜ、改行があると読みやすいの?】

 人は文章を読むとき、一文字ずつ丁寧に追っているわけではありません。

 多くの場合、かたまりとして目で追いながら読んでいます。

 文字がぎっしり詰まっていると、内容以前に

「読むのが大変そう」と感じてしまいます。

 改行があると、画面に余白が生まれ、目も頭も、少しだけ楽になります。

 

 改行は、文章の才能ではなく、読む人への休憩なのです。


【改行しない例/した例を見てみよう】

 では、簡単な例を見てみましょう。


 改行しない例(内容が悪いわけではありません)


 ●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇

 今日はとても暑い日だ。本気で嫌になる。外に出るだけで汗がにじむし、シャツもすぐに肌に張り付いてしまう。こんな日は冷たい飲み物が欲しくなるなと思いながら、つい自販機の前で立ち止まってしまった。

 ●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇


 内容自体は、特に問題ありません。

 ただ、少しだけ画面が重く感じるかもしれません。


 改行した例

 ●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇

 今日はとても暑い日だ。本気で嫌になる。

 外に出るだけで汗がにじむし、シャツもすぐに肌に張り付いてしまう。


 こんな日は冷たい飲み物が欲しくなるな、と思いながら、つい自販機の前で立ち止まってしまった。

 ●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇


 文章の内容は、同じです。

 それでも、少し読みやすくなったのではないでしょうか。

 

 改行の数に、正解はありません。

「ここで一度、区切ったほうが読みやすいかも」 

 そう感じた場所で、行を切ってみてください。


【最後に】

 改行は、多すぎても、少なすぎても構いません。

 もし

 「自分の文章、少し読みにくいかも」

 と感じたら、そこで一度、改行してみてください。

 それだけで、文章はぐっと読みやすくなることがあります。

 

 ウェブ小説のお作法は、書く人を縛るためのものではありません。

 書く人と、読む人が、少しだけ楽になるための工夫です。

 

 迷ったら、切っていい。

 まずは、そこからで大丈夫ですよ。

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