第34話 暗い過去(25)
だから家のアラサー社長さんは先ほどから自分の脳内で色々と思案をしていたことを泣いている絵里ちゃんへと告げるんだよね。
「絵里ちゃん? お腹の子供産め! 産んでしまえ!」とね。
だから絵里ちゃん嗚咽を漏らすのは辞めて、涙を流しながらだが、自分の顔を上げ。
「えっ!」と驚嘆するけれど。
「絵里ちゃんが産んだ子はさ、俺が養子にするよ! だから絵里ちゃんは気にしないで子供を産めばいい」
家のアラサー社長さんは誰が聞いても驚愕することを絵里ちゃんへと提案をしたんだよね。
しかし絵里ちゃんがまだJK少女だとしても、そんなことをすれば家のアラサー社長さんに迷惑をかけることになるとわかるから。
「おじさん、いいよ。そんなことをしなくても……。おじさんと絵里はただの他人なのだから、そこまでおじさんがしてくれなくてもいいよ」と。
「絵里に気を遣ってくれてありがとうね、おじさん」
絵里ちゃんは、もう嗚咽を漏らすのは辞めて微笑みながら家のアラサー社長さんへとお礼を告げた。
しかし家のアラサー社長さんが絵里ちゃんへと提示した提案は、この場の悪い雰囲気をよくするために告げたわけでもなく。
家のアラサー社長さんが先ほど元彼の家にいる時から思案し、覚悟を決めて口にしたことで、安易に決めたことではないから。
(お願い)
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