第33話 暗い過去(24)
家のアラサー社長さんへと言葉をかけながらスマートフォンを返すと。
スマートフォンを受け取ったアラサー社長さんが今度はスマートフォンを自分の耳へと当て──。
「ごめんな」
「手間かけました」
「ありがとう」
「うん、うん、わかった」
「本当にありがとう」
「また電話をする」
「あっ! 請求書だけ後で送ってくれるかな?」
「えっ! いらない?」
「そう言うわけにはいかないよ」
「次から俺が安易に頼めなくなるからちゃんと請求書をおねがい」、
「うん、うん」
「ありがとう」
「じゃぁねぇ」と。
家のアラサー社長さんは知人……と言うか? 学生時代の友人の弁護士の先生との電話での会話を終える。
元彼の御両親へと視線を変え。
「弁護士の先生が、わかり易く書いた書類をL〇NEで送ってくれるらしいので、それを見ながら書いてもらえますか?」
今度は家のアラサー社長さんは怪訝な表情ではなく、微笑みながら元彼の御両親へと告げたらしいよ。
◇◇◇
「これでよろしいですか、三島さん?」
元彼のお父さんと、元彼へと記載してもらい、印鑑を押してもらった書類を受け取った家のアラサー社長さんは。
「ありがとうございます」
「お手数をおかけしました」
絵里ちゃんの元彼の御両親へと頭を下げると。
その後は普通に「絵里帰るぞ」と告げ。
絵里ちゃんと家のアラサー社長さんの自家用車のトヨタプリウスへと乗り、帰宅の途についた。
「うぅ、ううう」
するとやはり、絵里ちゃんは悔しさと、悲しさの余り、泣きだす……。
そう絵里ちゃんは下を向き、自分のお腹を触り、撫でながら嗚咽を漏らし始めたらしい。
(お願い)
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