第29話 暗い過去(20)

 最初は家のアラサー社長さんと絵里ちゃんに対して、『何で俺が文句を言われないといけないわけ?』と、全く反省の様子がなかった元彼だけれど、家のアラサー社長さんが弁護士を通じて裁判沙汰にすると荒々しく告げてから。


 彼もことの重大さがやっと理解ができて、顔色を変え困惑している様子でいたらしい、そんな彼へと相手の父親は慌てて自分の息子……。元彼の頭を強引に抑え、アラサー社長さんと絵里ちゃんに頭を、下げ許しを乞えと告げる。


「も、申し訳ございません……。僕はまだ子供を育てるなんて無理だと思います……。本当に申し訳ございません……」と。


「エ、絵里……。本当にごめんなぁ……。お、俺好きな娘が別にいるから本当にごめん……。許してください……。俺とわかれてください……。そしてお腹の子も本当にごめんなさい……」


 絵里ちゃんの元彼は、家のアラサー社長さんへと謝罪……。この件を穏便に済ませてくださいと嘆願をして、その後は絵里ちゃんが気が抜けその場に座り込んでしまうか? 気でも触れてしまうのではないか? と思われる酷い言葉を告げたから。


 絵里ちゃんは、その場で泣き崩れると言うことはなかったみたい出でね……。


 ただ「もういいです」、「わかりました」。「おじさんかえろう」と。


 絵里ちゃんは元彼と両親……。


 そして家のアラサー社長さんへと告げると、元彼の家の玄関へと向かおうと試みる。


「待て! 絵里ちゃん! これで終わりと言うわけには、おじさんはいかないと言うか? 納得できないからちょっと待ってくれるかな?」


 家のアラサー社長さんは自分の腕を掴んで玄関へと引き、誘う絵里ちゃんの華奢な腕を逆に掴んで待て! と告げるから。


 絵里ちゃんは驚愕──!


 元彼と両親はほっとしていた顔が急変……。真っ青に変わるけれど、家のアラサー社長さんは絵里ちゃんから元彼の両親へと視線を変えて。



(お願い)


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