第19話 暗い過去(10)

「……ママ本当に?」


 由美ちゃんはワンワンと泣くのを辞めて、ヒクヒクと泣き癖をつけたままでママさんに尋ねたのだ。


「うん、だいじょうぶ。間違いないから…。お姉ちゃんは太一君の家にも勝手に自分の部屋を作っているから。ここに帰れないと意地になれば太一君のところに行くしか、他に行き先がないからだいじょうぶ……。太一君と話しをして、自分なりの答えがでれば、素知らぬ振りしてここに帰ってくるから心配をしなくていいからね。お姉ちゃんのことはだいじょうぶだから」と。


 ママさんは由美ちゃんのことを優しくハグしながら、ヨシヨシと頭を撫でつつ、家のアラサー社長さんがいるから、絵里ちゃんのことは心配しなくてもだいじょうぶだと、小さな由美ちゃんへと説明をすれば。


 小さいけれど由美ちゃんも、家のアラサー社長さんへと懐き、常日頃から由美ちゃんは自分の本当のパパさんのように会えば甘えている。




(お願い)


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