第18話 暗い過去(9)

 ママ……。


 お姉ちゃん……。


 うぅ、ううう……と泣くことはないから。


「ああ~、わかった! 出ていってやる! こんな家! 二度と帰らないから!」と。


 絵里ちゃんはよくあるドラマやアニメ、マンガの不良娘のようなテンプレ台詞をママさんへと吐く悪態をついてマンションの部屋から飛び出す。


 だから「お姉ちゃん~」と慌てて小さな由美ちゃんが絵里ちゃんを止めにいくれど。


 絵里ちゃんは慌ててマンションの扉を荒々しく開け──! 外へと飛び出したわけだ!



「ママ、お姉ちゃんが~! お姉ちゃんが~! 家出をしちゃった~! どうしよう~! どうしよう~!」


 絵里ちゃんがマンションを荒々しく飛び出した後はこの通りだ!


 小さな由美ちゃんが、絵里ちゃんが本気で家出をしたと勘違いをして、自分の小さな手で両目を覆いながらワンワンと大泣きをするけれど。


 直ぐに小さな由美ちゃんの許へとママさんが近寄り──ハグ……。


「由美だいじょうぶよ。お姉ちゃんは太一君の家に行くはずだから、直ぐに帰ってくるから心配しなくてもいいから」と。


 ママさんは絵里ちゃんが本当に家出をしたと思っている小さな由美ちゃんに、絵里ちゃんは家のアラサー社長さんの家にいくから心配しなくてもいいよ、説明した。




(お願い)


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