第20話 暗い過去(11)

 そして時にはママさんに頼まれて保育園のお迎えにも来てくれる実の父親のようなおじさんの家に姉の絵里ちゃんが向かっていると知り。


「パパかいるからお姉ちゃんはだいじょうぶだね」と。


 先ほどまで泣いたカラスがもう笑ったではないけれど。


 由美ちゃんは小さいけれど、姉の絵里ちゃんの行き先が家のアラサー社長さんの家ならばだいじょうぶだとしっているので。


 その後は泣くのは辞めて、いつも通りの生活に戻り、絵里ちゃんの帰りをち。


 家を荒々しく飛び出した絵里ちゃんは、少し独り言をブゥブゥと不満を漏らしつつ街を歩き回るけれど。


 実際はママさんの言う通りで、絵里ちゃんの行き先が、自分を捨てた元彼の家でなければ、家のアラサー社長さん家しかいくところがなく。彼の家の合鍵も、まるで奥さんのように持っている絵里ちゃんだから。


 家のアラサー社長さんの家の鍵をガチャガチャと開け、入り……。


 そのままリビングで体操座り──。今後自分とお腹にいる赤ちゃんはどうしたらいいか? を思案をするけれど。


 絵里ちゃんは元彼が、自分に対して本気ではなく、ただの遊び相手の女性ぐらいにしか思っていなかったことをママさんに聞かされたし。


 そう言えばつい最近──絵里ちゃんが元彼に、もしもお腹に赤ちゃんできていたらどうする? と尋ねた時に。


 絵里冗談だろう? とか。


 絵里冗談は辞めろよな、あっ、ははは、と。


 元彼が絵里ちゃんへと自分の顔を引き攣らせながら言葉を返していたことを思い出したりしていたから。




(59)


(お願い)


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