第8話 アラサー社長とJK少女(6)

 家のアラサー社長さんは、絵里ちゃんがやはり彼の先輩……。父親のことを思い出し、寂しいから朝、自分の許へと寄ったのかな? と勘違いをして、絵里ちゃん相手に奇策にでた。


「なぁ~に、それおじさん~? まるでおじさんは絵里のパトロン、パパさんみたい」と。


 絵里ちゃんはケラケラ笑い、受けながら、家のアラサー社長さんへと言葉を返したから。


 あっ! これはいける! これはいけそうだぞ!


 絵里ちゃんの膨れた顔が笑った! 笑ったぞ!


 よし! 俺は、このノリでいこう! いくんだぞ! と、また馬鹿なことを考え、奇策にでる。




「そう、そう、おじさんは絵里ちゃんだけのパパさんだから、貢ぎ物のお小遣いを絵里ちゃんに受け取ってもらいたいのです。それにおじさんは絵里ちゃんの制服姿を毎日のように見たい変態おじさんだから。絵里ちゃんこれる時は気にしなくて、おじさんの許へと寄ってくれたらいいよ。おじさんも絵里ちゃんの笑顔を朝から見れたら元気になるし、嬉しいから、お小遣いをついついとあげたくなっちゃうの。うっ、ふん」と。


 家のアラサー社長さんは気持ち悪く、変顔で絵里ちゃんへとウインクのサービスまでするものだから。


「あっ、はははははは。おじさん面白い! 絵里受けちゃったよ~! あっ、はははははは」


 絵里ちゃんは、家のアラサー社長さんの変態仮面おじさん仕様……。ジェスチャー、ギャグに受けてくれて、お腹を抱えつつ「受けた」、「受けた」と大笑いをしてくれるから。


 家のアラサー社長さんは、自分の胸を撫でおろしつつ安堵するけれど、これで彼女の彼への好感度は更にアップしてしまうから。


 僕【芋かりんとう】たち……。アラサー社長さんの販売をするお菓子、豆菓子……。珍味にドライフルーツたちは、本当に社長さんだいじょうぶなの? と、彼のことが心配になる。


 だって家のアラサー社長さんは何気なく、なのかもしれないけれど。彼に好意がある絵里ちゃんに対して笑かし、楽しませるは、テンプレ通りの殺し文句をまた告げてしまうから。


 絵里ちゃんは、自分のパパ……。


 それもただのパパさんではなく、貢君のパパさんになってかまわないぐらい、絵里ちゃんは家のアラサー社長さんが自分に好意があると思うわけだから。


 家のアラサー社長さんへとマジで! 冗談抜きで! 好意がある絵里ちゃんは歓喜だよ! 


 彼女は嬉しくて仕方がないから超御機嫌さまで!


「うん、わかっよ。おじさん~。じゃ、ありがたくいただきますね、絵里への貢ぎ物を……きゃぁ~、嬉しい~!」とまで言わせてしまう。


 ……ん? 何か妙に絵里ちゃん、喜んでいるのだけれど? 何かあった? あったのかな……? 妙にいいことがあったのか……?


 と言うか? 俺の絵里ちゃんへの奇策……。親父ギャグが余程面白かったのかな……?


 う~ん、そうか~? それはよかった……。おじさんも大満足だ! あっ、はははははは……。


 まあ、少しばかり唐変木もある、家のアラサー社長さんだから、絵里ちゃんの気持ちには気がついていない。


 そういつまで経っても、家のアラサー社長さんの心の中では、絵里ちゃんは小さいお子さまのままなんだよね。


 だから家のアラサー社長さんは絵里ちゃんがやっと、自分が手渡したアルバイト代受け取ってくれたから。


 ああ、よかった、本当によかった……。


 彼は胸を撫でおろしたと言うわけなのだけれど。


 当の本人である絵里ちゃんは、大好きな家のアラサー社長さんが自分に貢ぎたいほど好意がある! 好き! 大好きなのだ! と。


 まあ、彼女は勘違いをしているから嬉しくて仕方がない。




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