第7話 アラサー社長とJK少女(5)

 だって一度でも受け取ると、絵里ちゃん自身が朝──。家のアラサー社長さんの許へと気兼ねして寄ることが不可能になるから、彼女は絶対に受け取らない。


 そう絵里ちゃんは腕を組み、首を振り、いらないと頑固一徹……。フンフン! ツンツン! とソッポを向き続けるから。


 う~ん、マジで、困ったな……。絵里ちゃんにどう言えば受け取ってもらえるかな?


 家のアラサー社長さんは三国志の諸葛亮孔明のように妙策の思案を始めだす。



 あっ! これならばどうだろう?


 家のアラサー社長さんは、少しばかり思案をすれば直ぐに妙策が浮かんだので。


「じゃ、絵里ちゃん、おじさんからの飯代! お昼のご飯代だ! これならば受け取ってくれるだろう?」


 家のアラサー社長は苦笑いを浮かべながら、絵里ちゃんへといつものアルバイトの最中の時のようにお昼代! ランチ代だから受け取ってね、と告げる。


「いらない……。ママからお昼代、パン代をもうもらっているからいらないもん」


 ツンツンと絵里ちゃんは家のアラサー社長さんがお昼に学園の食堂で友達とランチタイムを楽しんでね! と告げても、やはり首を振り受け取らない。


 絵里は太ちゃんにお昼を集りにきたわけじゃないからね、プンプンと思いながら、彼女は告げるのだった。




「じゃ~、絵里ちゃん……。先輩にお昼代もらっているのならば、友達と学校帰りにマックにいくか、カフェにいって、コーヒーかドリンクを飲むのに使えばいいじゃん?」


 絵里ちゃんがママさんから……。


 そう実は絵里ちゃんのママは家のアラサー社長さんの幼馴染のお姉さん、学生時代の先輩になるのだよ。


 だから家のアラサー社長さんと絵里ちゃんは幼い頃からの知人になるから、絵里ちゃんも家のアラサー社長さんに対して大人の異性であろうとも気さく……。


 まあ、遠慮しないで、ここまでハッキリと言えるわけなのだよ。


 だから絵里ちゃんはまた家のアラサー社長へとツン! フン! と悪態をつきつつ「いらない」と告げ。


「絵里がおじさんから、朝のアルバイト代まで受け取ったら、もう悪くて朝、学校のいきしに寄り道して寄れなくなるもん。だからいや……。絵里は絶対におじさんから受け取らないから」


 プンプンと絵里ちゃんは頑固一徹──家のアラサー社長さんからの朝のアルバイト代は受け取れないとまた告げてきた。


 う~ん、どうしよう? マジで困った……。絵里ちゃんのいくら好意……。知人のおじさんへの善意ある行為だとしても未成年者が店出しの手伝いをしている最中をみんなが見ているし。


 先ほどお店の従業員の人たちが、『絵里ちゃん、おはよう。今日は朝からお手伝いかい?』と、何人か声もかけてくれているからマジで先ずよな、本当に……。


 じゃ、どうしよう? どうしようかな?


 また家のアラサー社長は諸葛亮孔明になり、妙案を考えるのだった。



 ◇◇◇



「じゃ、絵里ちゃん?」

「何、おじさん?」

「これはおじさんから絵里ちゃんへの貢ぎ物……。だから気兼ねなく、受け取ってよ。朝から絵里ちゃんにいい物……。絵里ちゃんの可愛い制服姿を見せていただいた、変態爺からの貢ぎ物……。でっ、へへへ、な気持ち悪いおじさんから絵里ちゃんの謝礼金だから、お小遣いとして受け取ってよ。絵里ちゃん……」


 家のアラサー社長は何かの勘違い?


 実は絵里ちゃんのお父さん……。家のアラサー社長さんの学生時代の先輩になるのだけれど、絵里ちゃんがまだ小さい頃に交通事故で他界をされた。


 それ以降は、父親がいない絵里ちゃんが寂しがるから、家のアラサー社長さんが、彼女の父親代わりのように振る舞ってきたのだが。




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