第5話 アラサー社長とJK少女(3)
絵里ちゃんが意図的に見せても興味がない、萌えない御様子で素知らぬ振りをする、家のアラサー社長さんへと絵里ちゃんは尋ねてみると。
「先ほど店だしを手伝ってもらったアルバイト代だよ」と。
家のアラサー社長さんは『はぁ、はぁ』と息荒く……。
そう運動不足の家のアラサー社長さんだから、絵里ちゃんの華奢な背を追いかけるのに、彼は急に走り出し追いかけたから、息が上がってしまったと言う訳でね。
アラサー社長さんは荒い息遣いを整えつつ絵里ちゃんへとアルバイト代を手渡すけれど。
「いらない」
まあ、この通りだよ、絵里ちゃんはね……。
僕【芋かりんとう】も多分、絵里ちゃんは家のアラサー社長さんがアルバイト代だ! と手渡しても多分、彼女が受け取ることはないと思っていたよ。
なんで太ちゃんは絵里にアルバイト代を手渡してくるかな?
これだとまるで絵里が太ちゃんに小遣いを集りにきたみたいになるじゃん。
絵里はただ太ちゃんの手伝いがしたいから、学園へといくルートも外れ遠回りを覚悟で寄っただけなのに。
マジで本当にひどい! ムカつく!
絵里は頭にきた!
だから絵里は怪訝な表情で太ちゃんへと「いらない」と告げ。
「いりません」、「じゃ、絵里、学校へといくね」と。
自分の頬をプンプンと膨らませ、悪態をつきつつ踵を返してまた歩き始めるのでした。
まあ、これが絵里ちゃんの家のアラサー社長さんへの不満……。心の声と言う奴でね。
僕【芋かりんとう】他、お菓子、豆菓子、珍味、ドライフルーツたちの推しのアイドル絵里ちゃんの乙女心が、いつまで経ってアラサー社長さんがわからない、気がつかないから、絵里ちゃんは大変に不快に思い、怒っていると言うわけですが。
当の本人である家のアラサー社長さんこと矢島太一君の方はと言うと?
彼は女心……。思春期のJK少女の乙女心が理解できないから。
何で絵里ちゃんは怒っている、不貞腐れ、拗ねているわけ?
俺はただ一時間近くも絵里ちゃんが俺の店だしを手伝ってくれたから悪いな、と思うから。
俺は絵里ちゃんに少ないけれど1000円を手渡そうとしただけなのに、何で絵里ちゃんはプンプンと怒るかな?
俺にはJkの少女の気持ちがわからん……。
しかしこのまま、絵里ちゃんにお金を渡さないわけにもいかない、私事と仕事はちゃんと区別をつけんといかんと、俺も思うから。
「絵里ちゃん!」
俺は彼女の背に声をかけ、歩き始めた絵里ちゃんの華奢な腕を握り、歩くのを止めるのだった。
「なぁ~に、おじさん?」
家のアラサー社長さんがね、絵里ちゃんの腕を掴んで、足止めをすると彼女は大変に不機嫌な顔で後ろを振り返り、アラサー社長さんへと自分に何か用事でもあるのか? と尋ねた。
「なぁ~に、じゃないぞ絵里ちゃん! この1000円はアルバイト代で、絵里ちゃんの昼飯代、学食代にすればいい。だから受け取ってくれよ。絵里ちゃん……。もしも学校とかにおじさんが、娘でもない絵里ちゃんを無償で働かしたなんてばれたら大変なことになるからおねがいだよ、絵里ちゃん……。頼むから受け取ってちょうだい~!」
最初は家のアラサー社長さんも少しばかり怒った顔と声音で絵里ちゃんへとアルバイト代を受け取るように告げるけれど。
絵里ちゃんも家のアラサー社長さんに負けず劣らずと言うか? 大変に怖い顔をして彼を睨みつけ。
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