二廻目 女の子を僕が考えた最強の剣士にしよう
どうやらグランヴォルテ山脈というところでグラウンドラスというイノシシのモンスターたちが暴れているらしい。僕たちは装備が強いせいで、いきなりそこそこ難しいクエストを依頼された。山脈に入りしばらくしたところで.......
「おじさん何はしゃいでんの?」
「おじさんではない!というか見てくれ、こんなところで護符を売ってる人がいるぞ!買うしかないだろこんなの。」
「特にこの『貫通の護符』なんかはこんなところで売っていい代物じゃないだろう。」
「え〜高くない?」
「僕にはこれを買う価値はあると思うね。」
そんなこんなでユイを『僕が考えた最強の剣士』にする計画が始まった。
ユイをサポートしながらグラウンドラスを倒して山脈を進んでいた僕たちだったがあたりが暗くなってきた。
「ここら辺で野宿にしようか。」
野宿セットもバッチリと買っている僕達まさにキャンプ気分で野宿をした。ユイも楽しそうでなにより。
--夜。僕たちは二人で焚き火を囲って話していた。
「私の家、貧乏だったの。それで、私の家系はみんな剣士で、伝説の剣士を出すのが一族の夢なんだけどお金がないせいで生活費を稼ぐのがやっと。」
「だからね、今私は嬉しいんだよ。私が一族の夢を叶えられるかもしれないって思って。」
「ありがとう、クリス。」
そんな会話をしているうちに眠ってしまった。
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翌朝、目を覚ますと、ユイが料理を作ってくれていた。
「おはよう、おじさん。」
「なんかおじさんのメモに『カレー』ってやつがあったから気になって作ってみたの。」
「それにおじさんのカバンの中に入ってた四角いキューブみたいなやつ初めてみたわ。」
ああ、カレールーのことだろう。転生する時にカバンの中に残っていたやつか。
「見た目はどろどろしてるけど美味しそうね。」
やはり山で食べるカレーは最高だ!なんて思っていると。
「--なに、これ......」
「とってもおいしい!」
ユイが嬉しそうに顔を輝かせ息を弾ませながら食べている。やはりカレーは異世界でも通用するようだ。
カレーを食べ終えた僕たちはグラウンドラスを討伐しながら進んでいた。
「これ、キリないわね。」
「本来グラウンドラスってこんな好戦的な種じゃないのだけれど。」
本来好戦的ではない種がいきなりすべて好戦的になるというのは突然変異などでは説明できないだろう。ということは--
「誰かに操られている可能性は?」
「あるわね、それ。」
僕たちがそんなことを話していると、大きなグラウンドラスが目の前に現れた。
「あれが大将ね。大将なのに非対象なおめめでかわいいわ。」
何を言ってるんだこいつは。たしかにこのグラウンドラスを見ると片方だけ二重だ。......ん?
ユイがグラウンドラスに飛びついた!?
「あぶない!やられるぞ!」
僕はそう叫んだがユイは何やらあのグラウンドラスに話しかけている。
「あなた、本当はこんなことしたくないんでしょ。もう大丈夫よ、私がいるわ。」
ユイはグラウンドラスに話かけ、頭をさすりながらそう言うと。グラウンドラスは正気に戻ったように大人しくなった。
--そうか!あの時買ってあげた解除リングの効果か。
「この子の名前は『グラちゃん』ね!」
僕達の冒険に新しい仲間が加わった。大丈夫か?このイノシシ......
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