第4話EP1-3 前編:深淵からの胎動

 夜の死骸を引き摺る黎明の冷気が、皮膚を刺す。




 ルシアンは、石のように硬い寝台の上で、重たい瞼をゆっくりとこじ開けた。




 意識を強制的に現実へと引きずり上げたのは、全身を苛む軋みだった。




 昨日の薬草採取で酷使した筋肉が、九歳の身体の上で悲鳴を上げている。まるで熱した鉄の楔でも打ち込まれたかのように、肩甲骨のあたりが鈍く、しつこく痛んだ。




 (……この痛みこそが、俺が生きている証拠だ)




 かつて夢の底で知っていた、何も感じない肉塊。今の自分は、それとは違う。痛みは、生存の対価。HPが削れていないことを証明する、確かなステータス異常だった。




 部屋は、独房と呼ぶ方がしっくりくる。




 染みが地図のように広がる石壁。一本脚でぐらつく木机。そして、スプリングの死骸が突き出す、彼の身体を受け止める寝台。




 それが、ギルドが彼に与えた世界のすべてだった。




 無意識に、指が枕の下を探る。




 そこに触れたのは、生命の熱をすべて拒絶するような、墓石めいた冷たさ。




 昨日、『始まりの森』で手に入れた、あの黒い石だ。鶏卵ほどの大きさで、濡れたような表面には、目を凝らさなければ見えないほど微細な幾何学模様が、凍りついた回路のように走っている。




 まるで、夜の虚無そのものを切り取って結晶にしたかのような、冒涜的なまでの静けさを放っていた。




 掌に載せると、奇妙な感覚が全身の神経を逆撫でする。




 冷たい。だが、これはただの物質的な冷たさじゃない。




 (俺の体温が……HPが、吸われているのか?)




 自らの熱が、その底なしの闇へと一方的に奪われ、喰われていくような感覚。そして冷たさの中心に、脈動とも振動ともつかない、微かな『何か』の胎動を感じる。




 それは音ではない。魂に直接、異質な指が触れるような、不気味な交感だった。




 安らぎとは、かけ離れている。




 まるで足元の世界が崩れ落ち、奈落を覗き込む瞬間の眩暈。自己という輪郭が、その闇に溶けていくような、抗いがたい引力。




 (この石は、世界の法則から外れた『バグ』アイテムだ)




 その直感が、ルシアンの胸に氷の杭を打ち込んだ。




 霧のような不安が、思考の隙間を埋めていく。




 (まずい。精神系のデバフか……?)




 この感覚を振り払わなければ。思考を、感情を、制御可能な『今』へと引き戻さなければ。さもなくば、呑まれる。




 ルシアンは、獣が跳ねるようにベッドから身を起こした。錆びついたスプリングが、断末魔の悲鳴を上げる。




 彼の視線が、壁に立てかけたギルド貸与の装備に突き刺さる。




 使い古されたショートソード。継ぎ接ぎだらけの革鎧。




 それこそが、彼が唯一コントロールできる「日常」であり、この世界で正気を保つための「秩序」だった。




 ルシアンは黒い石を机に置くと、まるで儀式を執り行う神官のように、手入れ道具を手に取った。




 まず、ショートソード。安物の砥石で、刃こぼれを丁寧に均していく。一度、二度、三度。刃から切っ先へ、切っ先から刃へ。病的なまでに正確な反復作業。




 窓から射す光を刃に受け、角度を変え、一点の曇りも許さない。鉄の無機質な輝きだけが、この世界で信じられる唯一の真実だと、自らに言い聞かせるように。




 次に革鎧。硬化した革の表面を指でなぞり、僅かなささくれも見逃さず削り取る。ベルトの金具を磨き上げ、革紐の結び目を解き、寸分の狂いもなく左右対称に結び直す。




 古びた革と汗の匂いが、彼の意識を現実の座標へと強く引き戻す。これは、身を守る道具。昨日も、今日も、明日も、彼の命を繋ぎとめる、確かな物理法則の塊だ。




 ブーツの裏にこびりついた泥を、ナイフの背で削ぎ落とす。土塊が床に落ちる乾いた音が、静寂を小さく切り裂いた。




 反復。確認。修正。




 その無心にして無機質な工程だけが、心の侵食を押し留める防波堤だった。机の上の黒い石が放つ、あの不気味な『交感』への、彼の唯一の抵抗。




 手の届く範囲の秩序で世界を塗りつぶし、心の平衡を必死に保つための儀式だった。




 やがて、すべてが終わった。




 ショートソードは鈍い銀の光を湛え、革鎧は完璧な状態で主を待つ。




 部屋に、再び静寂が降りる。だが、もはやそれは安らぎではなかった。




 視線を上げると、机の上の黒い石が、まるで待ち構えていたかのようにそこにあった。




 朝の光はその表面を滑り、光さえ吸い込む底なしの闇を際立たせる。ルシアンが懸命に構築した小さな秩序を嘲笑うかのように、それは静かに、しかし絶対的な存在感でそこに在った。




 彼は石から目を逸らし、壁に掛けた一冊の古書に視線を逃がす。母の形見。脆く、儚い、唯一の『過去』。




 だが、視界の端で、黒い石の無言の引力が彼を捉えて離さない。




 日常と非日常の境界線が、この小さな独房の中で陽炎のように揺らめいていた。




 (ダメだ。思考が止まると、またあの感覚に呑まれる)




 ルシアンは、冷水に頭を突っ込んだかのように、はっと息を呑んだ。石が示す『未知』と、本が示す『過去』。その二つの引力の間で引き裂かれそうになる意識を、彼は意志の力で断ち切った。




 動け。今日の糧を得るために。この場所で、生きるために。




 それだけが、今の彼に許された、揺るぎない現実だった。




 彼は黒い石に背を向け、それを革の小袋に乱暴に押し込むと、口を固く縛った。視界から消す。それだけでは足りない。意識からもだ。




 小袋を背嚢の最も深い底に埋め、その上に予備のシャツを被せた。まるで、禁忌の遺体を土深く埋葬するように。




 装備を纏う。病的なまでに手入れされた革鎧が、彼の小さな身体に吸い付く。ベルトを締め、ブーツの紐を結び、ショートソードを腰に差す。




 一つ一つの動作を確かめる、最後の儀式。彼はもはや、ただのFランク冒険者、ルシアン・フォルトだ。




 軋む扉を開けると、寮のむわりとした生活臭が彼を迎えた。埃と汗、安物のエールが発酵した酸っぱい匂い。




 三階の廊下はまだ薄暗く、いくつかの扉の向こうからは、獣じみた鼾が漏れ聞こえる。




 だが、階下からは既に、ざわめきと活気が床を伝い、微かな振動となって足裏をくすぐっていた。




 日常が、そこにある。




 ルシアンはそれに安堵し、同時に、その濁流の中心にありながら一枚の薄氷を隔てて浮いているような、奇妙な孤立感を覚えた。




 階段を降り、一階のホールに足を踏み入れると、喧騒は一気に彼を呑み込んだ。




 焼けたパンの香ばしさ、獣の血の鉄臭さ、鎧が擦れる不協和音、依頼に向かう男たちの野卑な笑い声。巨大な暖炉では薪が爆ぜ、その炎が屈強な冒険者たちの顔に深い陰影を彫りつけている。




 ここは欲望と生存本能が渦を巻く、彼の戦場だった。




 「おーい、ルシアン! こっちだ!」




 ***




 汗とエール、安酒の酸っぱい匂い。いくつもの武具が擦れ合う金属音と、荒くれ者たちの野太い笑い声。冒険者ギルドのホールは、生命力の濁流で満たされていた。




 その喧騒の渦を、場違いなほどに澄んだ声が切り裂いた。




 「ルシアン! こっちだ!」




 声の主を探す必要はない。ホールの中心、長テーブルの一角で、太陽を溶かし込んだような赤茶色の髪を揺らす少年が、ちぎれんばかりに腕を振っていた。




 カイル。ギルドで出会ったばかりの、鍛冶屋の息子。ルシアンと同じ日に登録した、数少ない同年代。




 その絶望を知らない無垢な笑顔の前には、硬い黒パンと湯気の立つスープの皿が置かれている。




 ルシアンが近づくと、カイルは口いっぱいにパンを詰め込んだまま、もごもごと不明瞭な音を発した。




 「おせーぞ! 目ぼしい依頼、なくなっちまうだろ!」




 慌ててスープで流し込み、彼は目を輝かせる。




 「今日は一発デカいのをやる。昨日稼いだ銅貨、全部つぎ込んで新しいダガーを買うんだ」




 「……そうか」




 ルシアンは短く応えると、カイルの向かいの席には目もくれず、壁際の依頼掲示板へと視線をやった。




 すでに数人の冒険者が、獣のように依頼書を品定めしている。




 「なんだよ、付き合い悪いな。朝飯は?」




 「後でいい」




 「ふーん。まあ、昨日もそんな感じだったもんな」




 カイルは悪びれもなく笑う。残りのパンを一口で胃に収めると、バネのように立ち上がった。




 彼の全身から発散される生命力の輝きは、まるで影を焼き払う太陽の光のようだ。それは、ルシアンの心の内側に澱む、冷たい泥のような感覚とはあまりにも対照的だった。




 ***




 二人はギルドの掲示板の前に並んで立つ。様々なインクで書かれた羊皮紙が、壁を埋め尽くしていた。




 『近郊の森・ゴブリン斥候の討伐(推奨ランクE)』




 『商業路の護衛(パーティ推奨)』




 『鉱山への薬品配達』




 どれも、登録したてのFランク冒険者には、少しばかり荷が重い依頼ばかりだ。




 「お、これ見ろよ!『迷いの森の薬草採取』。珍しい光苔(ひかりごけ)を見つけりゃ、銀貨一枚だ!」




 カイルが興奮した声で、一枚の依頼書を指差す。その瞳は、銀貨一枚という報酬の輝きに、すっかり心を奪われていた。




 だが、ルシアンの視線は違った。




 その依頼を一瞥しただけで、すぐに別の場所へと彷徨う。




 (『始まりの森』……)




 昨日の場所。あの黒い石を拾った場所だ。




 指先から生命力そのものを吸い上げられるような、底なしの冷たさが脳裏に蘇る。彼は無意識に、革袋の底に押し込んだ石の存在を確かめるように、自分の脇腹に手をやった。




 そこにあるはずのない、石の冷たい感触が肌を粟立たせるかのようだった。




 (駄目だ。今は、予測不能な要素を排除する)




 思考を乱してはならない。制御可能で、単純な作業に没頭するんだ。昨夜、ひたすら武具の手入れに集中して、心を無にした時のように。




 彼の視線は、掲示板の最も隅、誰もが見向きもしない場所に打ち捨てられた、一枚の汚れた紙片に吸い寄せられた。




 インクは滲み、何度も画鋲を刺されたせいで、四隅はみすぼらしくめくれている。




 『都市区画・下水道の清掃及び害獣駆除』




 「……これにする」




 ルシアンの呟きは、カイルの熱狂に冷水を浴びせるには十分だった。




 「はぁ!? 下水道だぞ! 臭くて汚ねえし、報酬だって銅貨三十枚がいいとこだ! そんなんで、いつになったら借金が返せるんだよ!」




 ギルドへの登録料と、装備のレンタル代。ささやかだが、子供の身には重い負債だ。カイルが焦るのも当然だった。




 「確実だ」




 ルシアンは、感情の温度を感じさせない声で言った。




 「街の下水道なら、ギルドの未成年規定に抵触しない。危険度も最低。やるべきことは決まっている。鼠を殺し、汚泥を浚う。それだけだ」




 それはまるで、自分自身に言い聞かせるための呪文のようだった。




 単純作業の反復。それこそが、今の彼が求める唯一の精神安定剤だった。




 「でもよぉ……」




 なおも食い下がろうとするカイルに、ルシアンは静かに視線を向けた。




 その瞳には、カイルの楽観を拒絶するような、底なしの深みがあった。年齢にはまるで不相応な、冷え切った光。




 「夢を見て死ぬより、泥水を啜って生きる方がいい」




 その言葉の重みに、カイルは思わず喉を詰まらせた。




 彼はルシアンの横顔を盗み見る。いつも何を考えているか分からない奴だとは思っていた。だが、今日の彼は分厚い氷の壁に閉じこもっているようで、ひどく近寄りがたい。




 「……わーったよ。お前がそう言うなら、それでいい」




 カイルはわざと明るい声を作り、両手を頭の後ろで組んだ。




 「二人でやりゃ、昼までには終わるだろ! そしたら、余った銅貨で美味い串焼きでも食いに行こうぜ!」




 その屈託のない言葉に、ルシアンの胸の奥で張り詰めていた氷が、ほんの少しだけ音を立てて緩んだ気がした。




 もし彼がいなければ、自分はとっくに、この世界の喧騒と自分自身の内なる闇との間で押し潰されていただろう。




 ルシアンは小さく頷き、汚れた依頼書に手を伸ばした。




 羊皮紙を画鋲から引き抜く、乾いた音が響く。




 彼はその紙片を手に、受付カウンターへと歩き始めた。カイルが慌ててその背中を追う。




 太陽のように眩しい友の隣で、ルシアンは誰にも共有できない秘密の重さを噛みしめていた。




 光が強ければ強いほど、影は濃くなる。




 カイルの存在は救いだ。だが同時に、灰色の塔の悪夢に囚われた自分が、決して彼と同じ場所には立てないという事実を、残酷なまでに浮き彫りにする。




 革袋の底で、あの黒い石が、まるで心臓のように微かな脈動を始めた気がした。




 脳裏にノイズが走る。灰色の塔。明滅する赤い光。




 (気のせいだ)




 彼はその感覚を打ち消す。足を止めず、ただ前だけを見て、受付に立つラインの姿へと向かっていった。




 ***




 ***




 鉄格子の向こうは、光の届かない完全な闇だった。




 じっとりとした湿気が、腐敗とカビ、そして汚泥の澱んだ甘さが混じり合った悪臭を運んでくる。鼻を刺す強烈な臭いに、カイルの威勢の良さはすでに地下の淀んだ空気に吞まれかけていた。




 「うへぇ……噂以上だぜ、この臭い……」




 松明の頼りない光を掲げ、濡れた石段を慎重に降りながらカイルが顔をしかめる。




 壁からは絶えず水が染み出し、黒い苔をぬらぬらと光らせていた。水滴が水面に落ちる粘り気のある音が、閉塞した静寂の中で不気味に響いている。




 ルシアンは黙って彼の後に続いた。




 ブーツがぬかるみに沈み、ぐちゃり、と不快な音を立てる。その感触も、肺を満たす悪臭も、今の彼にとってはむしろ慰めだった。




 内側で渦巻く正体不明の恐怖を、強烈な外的刺激が麻痺させてくれる。




 思考を必要としない、単純な肉体労働。この強烈な不快感こそが、今の彼が唯一求めることのできる救いだった。




 ***




 「これでも喰らえ、闇虫どもめ」




 低く唸るようなカイルの声が、湿った石壁に反響した。




 通路の鉄製燭台に松明の一本を突き立てると、揺らめく炎が彼の横顔を深紅に染め上げる。もう一本が、放物線を描いてルシアンへと放られた。




 「そっちは任せたぞ、ルシアン」




 危なげなくそれを受け取り、反対側の燭台へと歩く。




 二つの光源が、悪臭の淀む円形の広間の輪郭を、頼りなげに闇から引き剥がした。




 幾本もの水路が合流するこの場所は、分厚く堆積した汚泥によって流れを完全に塞き止められている。依頼は単純。このヘドロを浚い、そこに巣食う害獣を根絶やしにすることだ。




 「よし、景気付けだ! さっさと終わらせて、昼飯の串焼きと果実水にありつこうぜ!」




 カイルがシャベルを肩に担ぎ、汚泥に足を踏み入れる。




 その背中を眺めながら、ルシアンは腰のギルド貸与品――安物のショートソードの柄にそっと手を置いた。害獣駆除。それが彼の役割だ。




 その時だった。




 キ、キィィィィ、と鼓膜を直接削るような甲高い音が、闇の深淵から響き渡った。




 一つではない。無数の鳴き声が不協和音となってうねり、空間を圧し潰すかのように殺到してくる。




 松明の光が届かぬ漆黒の向こうで、数えきれないほどの赤い光点が、病んだ星々のように瞬き始めた。




 ドブネズミの群れ。通常種より一回りは大きく、飢えと疫病に精神を侵され凶暴化した、この地下世界の主だ。




 「うおっ、出やがった! ルシアン、頼む!」




 粘つく汚泥に長靴を取られながら、カイルが叫ぶ。




 ルシアンは無言で頷き、鞘から剣を引き抜いた。ひやりとした鉄の感触が、汗で湿る九歳の子供の掌にはあまりに重い。




 彼はゆっくりと息を吸い、押し寄せる赤い光点の波と対峙した。




 汚水を跳ね上げ、黄色い牙を剥き出しにした獣の群れが、一斉に殺到する。




 ルシアンは剣を構え、踏み込んだ。




 だが、その動きはあまりに拙く、ぎこちなかった。




 剣が、ただの鉄の塊としか思えない。頭の中で描く理想の剣閃とは裏腹に、振り下ろされた刃は鈍重な軌跡を描き、俊敏なネズミを捉えきれずに硬い石畳を打った。




 火花が散り、耳障りな金属音が虚しく響き渡る。




 (違う……! こうじゃない!)




 焦りが胸を焼く。




 思考だけが大人びているせいで、あまりにも先走りすぎていた。この幼く未発達な肉体は、彼の意思に絶望的なまでに追いついてくれない。




 筋肉はあまりに弱く、脳からの指令が手足に届くのも遅い。思考と肉体の致命的なズレが、彼の動きをまるで糸の絡まった人形のように、ちぐはぐなものにしていた。




 一匹の巨大ネズミが、その隙を突いて足元に躍りかかる。




 咄嗟に振るった剣は浅く、硬い毛皮の上を滑っただけだった。




 傷を負って逆上した獣が、さらに甲高い憎悪の叫びを上げて喉笛に食らいつこうとする。




 「おい、ルシアン! しっかりしろ!」




 カイルの悲鳴じみた声が、遠くに聞こえる。




 (まずい。このままでは殺される。こんな、ただの獣に)




 死ぬ。




 その二文字が脳を灼いた瞬間、世界から一切の音が消えた。




 時間の流れが、まるで水飴の中のようにゆっくりと引き伸ばされる。




 眼前に迫るネズミの、牙の先に粘る唾液の糸の一本一本までが見える。飛び散る汚水の一粒一粒が、宙に縫い止められたかのように目に焼き付く。




 そして、頭蓋の内側に、氷のように冷徹で無機質な「思考」が響き渡った。




 それは声ではない。感情の入り込む隙を一切許さない、純粋な戦術的思考。紛れもなく、彼自身の思考だった。



***


ここまでお読みいただきありがとうございます!

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後編(Part 2)もすぐに公開しますので、よろしくお願いします!

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2026年1月9日 20:08

アルケリア・クロニクル LNR〜世界が彼を「バグ」と呼ぶまで。〜 LightNovelRemix アズマ マコト @Azuma_Makoto

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