第5話 オトモの管理台帳1
プラズマ爆発から一夜明け、ライラの城の庭は溶けた黄金が固まった「成金スケートリンク」と化していた。
オトモは朝日を浴びて「あぁ、掃除のし甲斐がある」と目を細め、手慣れた手つきで『管理台帳』に新たなインクを走らせる。
■ オトモによる『至高の奉仕・お客様管理カルテ』
• オトモ・シルバ(執筆者本人)
• 役職: 王女ライラ付き執事
• 備考: 空気と対話し、お嬢様が覚醒する一秒前に枕元に立つのは執事の基本嗜み。最近、敵の「殺気」が「極上のコリ」に見える症状が加速中。
• ライラ・ハート(最優先ケア対象)
• 役職: 王女。
• 備考: 感情が昂ると博多弁で雷撃を放つ「ビリビリお嬢様」。耳掃除を熱望されている気配を毛穴単位で感じるが、なぜか「やったら死刑」と厳命される。その矛盾こそが、磨き上げるべき「美の揺らぎ」である。
• お客様(スヤミィ・ネルネール)
• 役職: 隣国の刺客
• 備考: 私が施した「神の手」による骨抜き状態が、魂の深層まで浸透しているはず。彼女の肌ツヤを維持するため、本国へ向けて毎晩「安眠の念波」を送っている。
• アルマ・フォン・ゴルテナ
• 役職: ゴルテナ帝国 黄金騎士団団長。
• 状態: 第四話のプラズマ爆発により、現在、星として軌道上を周回中。
• 備考: 一人称は**「
• 女帝ゴルテナ・ド・バブル(究極の標的)
• 役職: ゴルテナ帝国支配者
• 備考: 私を自らの「宝石箱」へ閉じ込めようと執着される熱烈なファン(?)の疑いあり。彼女の強欲な心根も、一度「黄金の耳かき」で徹底的に清掃して差し上げたい。
■ ライラによる『もう限界! 変態執事の被害報告書』
「……ちょっとオトモ! なんでこんな記録を付けているのよ! 私のプライバシーをどこまで晒せば気が済むの? 恥ずかしいじゃない!」
ライラは、自分のことが「ビリビリお嬢様」なんて書かれた台帳をひったくると、庭に転がる惨状を指差して、顔を真っ赤にしながら叫んだ。
• 黄金の成金リンク(旧・美しい中庭)
• 被害内容:
オトモのせいで、敵が持ってきた買収金の金塊がプラズマ化して、庭一面に「再結晶」してしまった。
おかげで、由緒正しい私の中庭が、『一平方メートルあたり数十億円』の金塊舗装になっているじゃない! 眩しすぎてサングラスなしじゃ目が焼けるし、反射熱がすごすぎて、庭を歩くだけで**『成金色』に日焼けしそう**なのよ!
「お嬢様の歩む道に、一塵の汚れ《つち》も許しません」なんて、いい話風にまとめないで! 普通に歩きにくいったらありゃしないわ!
• 全自動・超多機能マッサージチェア(旧・城の防衛システム)
• 被害内容:
国家防衛の中枢を勝手に改造して、呪いのエネルギーをラベンダーの香りに変えるなんて、意味の分からないことばかりして!
城全体が四六時中バイブレーションで震えているせいで、優雅なティータイムが**『撹拌作業』**になっているのよ! お茶を飲もうとしても、カップの中で渦を巻いているじゃない! 誰のせいで私が酔いそうになっていると思っているの!?
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