第6話 「ちゃんとしよう」

キッチンに立つと、少し空腹だった。


冷蔵庫を開けて、閉める。

棚を見て、あ、と思い出す。


仕送りで送られてきた

コンビーフの缶詰が、まだ残っていた。

開けて、半分だけ皿に出す。

残りは袋に移して冷蔵庫。

インスタントの焼きそばも用意する。


食べながら、

黒川くんに送った文が浮かぶ。

「親孝行はしなきゃね」


味はいつも通り。

特別でも、まずくもない。

コンビーフは美味しいかも。


皿と空いた缶を洗って、水を切る。

コップもついでに。


ちゃんとしている。

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