カイの笑顔

カイ

「こないだの依頼報酬は残念だったが!今回は凄いぞっ」


キラキラと眩しい笑顔で、目を輝かせている。


ニコ

「カイがそんなに言うってことは、相当だね」


依頼の難易度が高いほど、カイの表情はこんな風に明るくなる。

それを思い出し、ニコの表情はわずかに曇った。


二人は朝食を取りながら、依頼内容について確認していた。


「カイが珍しく朝から出かけたから、何かと思えば…とんでもないのを拾ってきたね」


「"珍しく"は余計だっ。ほら、食ったら行くぞ」


手早く支度を済ませ、二人は宿を出る。


町を出て、近くの村へ着く頃には、

日はすっかり昇り、辺りは明るくなっていた。


「やっぱり、この近くの廃村にいるみたいだよ」


「よし、準備はいいな。今日は長丁場になるぞ。」


廃村は小さいが、建物は崩れきっていない。

身を隠す場所はいくらでもある。


二人は、いつになく真剣な表情で廃村へと向かった。


それでも

先頭を歩くカイの口元だけは、楽しそうに緩んでいた。

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