いざ、勝負!

カイ

「ごめんくださーい!」


ニコ

「またやってるよ…」


笑顔のカイと呆れ顔のニコ。

盗賊の拠点は小規模のため、真正面から行くことにしたようだ。


盗賊

「なんだテメェら、ここはガキの来るとこじゃねぇぞ!」


カイ

「そんなことはわかってますよっと」


言い終わるや否や、カイは駆け出す。

ニコも素早く続き、二手に分かれて盗賊たちを包囲する。


盗賊

「なっ…待っ…」


盗賊たちは、気の毒なほどあっけなく倒されていった。

あっという間に捕まり、お縄についた。


ニコ

「思ってたより、すぐ終わったね」


カイ

「これじゃあ、拍子抜けだぜ…」


夕方には町に戻り、盗賊たちを無事(?)引き渡した。

手応えの無さと比例するかのように、報酬も薄かった。


カイ

「こりゃあ…」


言葉も出ない。あまりにも少なかった。


ニコ

「ま、まぁ、おやつ代にはなるよ!

 とりあえず今日は休もっか!」


夕日に照らされた二人の背中が、少し寂しげに揺れていた。

手応えのない一日。こんな日もある。

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