第7話 カオス・カオス・カオス2

―ピピピピ


武藤さんから電話です。


「おい、あのなぁ今、色々調べてるんだけど例の銀行員の奥さん怪しいからな気をつけろ」


さっきの警告が頭に響きます


「えっ、奥さん・・・今これから俺の事務所に来ますけど」

「だれが?」

「いやその奥さんが」

「ふーん、そうか何しに来るんだ」

「はい、なんか知りませんけど相談があるとか」


「お前なんか、また巻き込まれそうだな・・・そうかわかった、うちの刑事、鈴木、そっち向かうと思うから追っ付け俺も向かうよ」


『なんかもう既に巻き込まれてるクサイですけど・・・』


「どうしたんですか?」

「ああ、話すと長いから、そういうことなら任意で引っ張るか・・・おい式」

「はい」

「お前は何にも知らないふりして相手してろ、いいな」

「はい、わかりました」

「なんかあればショートメールするからな携帯バイブにしてろ」

「了解しました」


いいっ!!、とりあえず革ジャン着てよう。


その頃、刑事さん達は動いていました。


「はい武藤」


「お疲れ様です、奥さん式さんの事務所前に到着しました」


「解ってる、あのな鈴木、俺、今、署長の許可もらって任意で奥さん引っ張るから

抵抗したら公務執行妨害でも構わん身柄押さえろ、そっちすぐ行くから勝手に動くな、

俺が行く前に奥さんが動いたら引き続き尾行だ、いいな」


「はい、了解しました。じゃお待ちしてます」


 その時、静華さんはホテルのベットで眠りながら体は置いたまま

アストラル状態になって私の事務所に結界を張り悪魔おに達を見張っていたそうです。


アストラル状態というのは霊体という意味で幽体離脱現象です。


鬼屋からやって来たであろうは、この時、既に平屋一戸建ての私の事務所を複数で取り囲んでいたのだそうです。


霊体の静華さんが念により出現させた柴刀しばがたなをゆっくり抜き構え、鬼達に言いました。


「お前達の相手は私だ観念しろ」


「んー?なんだぁお前は、祓い屋か?お前のようなシスターもどきに何ができる、ふん、生意気な人間め、お前こそ我らを、なめるな」

ひとり、また一人と黒い影の悪魔が無数に集まってきた。


静華は式・探偵事務所前で黒い悪魔たちに囲まれながら神様を招く祝詞を口にしたが前日の疲れと汚れた飲食の影響で様子がおかしい・・・

「父上・・・」

静華は毘沙門天様と父、城一郎に助けを求めたがテレパシーの返事が無かった。

霊刀を構えながら少し後悔していた。

『うーやっぱ寿司とビールが悪かったのかな、いつもの感じじゃねぇぞ・・・こんなに大勢いやがったか・・・来たな女狐!』

静華は刀を持つ手を胸に当て心の中で祈った。

『こいつらが中に入ればマルダの命はない・・・かみさま』


悪魔や悪霊、魔物に至るまで事務所の外に集結し、建物の周りをぐるぐると廻りだした。


肉体を東京のホテルに置いてる静華は、父上や神様との会話が成立しないため三重県にいる姪っ子の祭師・榊原和華にテレパシーを送ってみた。


和華は小学生ではあるが、強烈なサイキッカーで静華と一人前にタッグを組んでいる。

『和華、わたしよ聞こえたら返事ちょうだい、和華、わか・・・』

『あっ、お姉さま、どうしたの?』

『和華、私、昨日の疲れのせいか、うまく父上と連絡が取れないの、じいじ呼び出して私に連絡くれるように言ってくれないかな』

『うん、お姉様が呼んでるって言えばいいのね』

『そうよ、じゃ、お願いね』

『はーい』



 その頃、約束のOL奥さんが事務所に入って来ました。

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