第6話 カオス・カオス・カオス1

 裏で捜査が進んでいることも知らずに呑気な私は事務所で考え事などしておりました。


 例の奥さんは尾行されているのも知らずに私のところへ何やら相談がしたいと夜七時に私の事務所に来る約束をしていました。


刻一刻と約束の時間が近づくにつれ私の胸の中に漠然とした不安感、『ざわざわ・・・』と胸騒ぎが始まりました。


本当に急に気持ちが落ち着かなくなってきました。

と、ほぼ同じく非通知の電話がかかってきました。


「あっ」

これは・・・まだ、お会いしたこともない祭師・静華さんです。


「はい、もし・・・」


「クソッコラぁあああああっー!腹立つうぅううーっ野郎ただじゃ置かねぇからなぁーっ!ダァゴこらぁあああーっ!」


『う、うわぁー、なになに?何?・・・』

静華さんは、いきなり何か、ものすごく怒っていました。


もうギャグマンガです。


「え?も、もしもしぃ?」


「マルダァー聞いてぇー昨日ようやくめんどくせぇの終わったのよぉー」甘い声で言います。


『はぁ・・・そうなんだ、声はカワイイのに相変わらず口悪いなぁー、あっ聞かれたかな・・・』


「はぁ・・お疲れ様です。どこにいたんですか?」


「口が悪くてスイマセェーン、島根、なぁーんか国の一大事とかで大騒ぎしてさぁー車で移動したり船乗ったりしてトラブルは有るしでさぁーようやく終わって今朝方帰ってきてサウナはいってエステやってさぁー」


「はぁ、じゃ今、島根にいらっしゃるんですか」


「なにが、よタメグチでいいのよ

マルダわぁー」


下アゴ突き出して変な顔で話しているんだと思います。

多分Sですね、この人。


「あのー酔っ払ってます?静華さん・・・」


「なによぉ悪い?違うのよ、エステ終わってサウナで汗かいた分、寿司食ってよぉー生ビール、ガンガンってハハハッァー!!」


大変な仕事だったのかストレス半端じゃ無いみたいです、ハイ。


「はい、じゃ今、島根なんですね」


「違う!東京○○○ホテル、あたし年間VIPなんでぇーへへぇー」


「あ、東京ですか」


VIPが、どんだけスゴイのか貧乏人の私には、わかりません。


「いい気持ちで寝てたらさぁー生意気に金縛り仕掛けてきやがって、それが結構強くてさぁー

ま、でも私のチカラで蹴散らしてやったわよフンッ!」


「はい」


「あの鬼屋の連中よ襲いかかって来たの」


「オニヤの連中?」


「鈍いわねぇあのアパートの連中よ、くっそ生意気な、準備出来次第、気合入れてそっち行くかんねぇ、マルダも気合入れてよぉ

へこんでないで、しっかりね」


「はい、あの今朝の事件、知ってますか」


「知ってます、私呼んだのマルダじゃん、

それでさぁ、あの奥さんとんだ女狐だから気をつけてね

多分あんたを殺りに来るわよ!

今夜、自力で回避してね、やれることは、やるから・・・」


「はぁ・・・」


「わかってんのぉー?気をつけろって言ってんのよっ!

あの革ジャン着てね、あれ刃物に対応する帷子カタビラ仕込んであるから、い?わかった?」


「はい、わかりました」心配かけてスイマセン。


「それと警察、あの武藤って刑事、

このあと連絡くるわよ、それじゃ風呂入ってビール飲んで寝るわぁー

もうだめだ眠い・・・プツ・ツーツーツー」


「あ、もしもし・・・」切れた。


警告が来たってことは、これマジでやばいんだな多分・・・

そのせいか胸騒ぎ・・・

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