第5話 裏付け捜査2
大きな街でも怪しい繁華街は一箇所に集中しますが
この街は、それほど大きくないので売人は人数的に多くありません。
薬の売人、山田君は逃げ出すこともなく小林刑事と面談後、武藤刑事と話しました。
「この中に
武藤さんが先ほど撮影したスマホ写真を何枚か見せると
「さぁー・・・ん?あれぇー似てるなぁ・・・」
「どれ、旦那か?」
「いえ、この女の人・・・俺たち紹介でしか売らないんで、その代わりたいして本人たちが仲良くなくても紹介さえあれば売っちゃうんで・・・
この女の人、見覚えありますよ、確かホストと一緒に来た人です。
知り合いのホストで、これからホテルで派手にやるんだとかで塗り薬と錠剤だったなぁ確か・・・
服装違うけど、この目つきと鼻筋・・・売りましたよホストは俺たちの間で名が知れててアチコチで買ってる奴で上客ですね」
「いつ
「えーっと先月末くらいかなぁ・・・」
「おい、その薬LSDか?」武藤さんが食いつきます。
「あー・・・っとLSDじゃないスけど今の色々シェイクミックスの流行ってまして・・・」
「そうか証言欲しいとき協力しろよ」
「えーっ嫌ですよ、捕まっちゃうじゃないですか話が違いますよ」
「なーにが、そんなこと言える立場じゃねぇだろ」武藤さんが言いました。
「そんなぁー小林さあーん・・・」山田君は泣きそうです。
「まぁまぁ武藤さん証言は、ちょっと無しでお願いしますよ」小林さんも苦い顔。
「ふーん、じゃまた協力してくれ、いいな」
「お手柔らかに頼みますよー、こんなの仲間にバレたら殺されますよ」
「で、お前の元締め誰なんだ?」
「いや俺ホント下っ端なんで、わかんないっス、薬も買取制で手に入れてますんで」
「よしよしわかった、あと、なんか女について覚えてることないか?それと一個でいいから、その薬売れ、ホレ」
目の前に一万円札が二枚・・・
「えー刑事さん、好きなんすかヤク・・・」
「そんなわけねぇだろ成分調べたいんだよ釣りはいらねぇよ」
「俺パクられないっすよね・・・それならいいですけど頼みますよ、次、つかまったら3年は食らっちゃうんですよ・・・」
「わかった、俺たちは捕まえないし情報も漏らさん、なんだったら今、無理やり証拠だしてパクってもいいけどな?ホストの名前、店教えろ」
「はい」
山田君は二万円を受け取って素直になりました。
「あ、ひとつ思い出しました刑事さん」
「なんだ」
「あの売買した日なんでも、あの女の人、派手に飲んだらしくて薬の金も女がだしてました、それで俺アイツに聞いたんですよ、どこの風俗の女だ?って、
そしたら『風俗じゃない、金融関係のOLだ』とか言ってましたよ」
「んー、わかった山田君、今日はどうもな、じゃ小林」
「はい」
「もうちょっと山田君と話して何かあったらメールくれ、それじゃ」
「武藤さん、これからどこに?」
「んー、一旦、署に戻る、おい山田君、お前この近所のおばけアパートの事、知ってるか?」
「え!川沿いのですか?」
「うん、なんか面白い話ないか」
「あー俺の仲間、金貸したまま逃げた奴が、あそこに住んでたらしいです」
「ふーん・・・闇金か?」
「え?それわぁ知らないですけど俺らの仲間内でもアソコは色々ヤバイから近づくなって言われたことがありますけど」
「そうか・・・山田君」
「はい」
「君は素直でよろしい、小林が大事にするのもわかるよ、だがな将来のこと、どこかで考えろよ、でないと一生台無しになるからな」
署に戻った武藤さんは内々で鑑識にコップと手に入れた薬を渡し調べるように頼みましたが早くても数日かかるということでした。
そこへ奥さんを尾行するために行動していた鈴木・小辻ペアからメールが来ました。
『現在、車発見、マルタイ実家に居ます』
『了解、ヨロシク』
『変化あり次第、報告致します』
時刻は夕方5時、少し武藤さんも疲れてきました。
『奥さんかぁ・・・ホスト遊びしてたのか・・・やっぱクサイな』
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