第二章 出版

第6話 探してもらう工夫──「カテゴリー」「キーワード」

 原稿(表紙絵+EPUBファイル)が用意できたら、いよいよKDPで出版の準備だ。

 まずは、KDPアカウントで、KDPのサイトにサインインしよう。

 https://kdp.amazon.co.jp/


 KDPの本棚で、タイトルの新規作成(電子書籍の登録)をする際には、3ページにわたり入力項目がある。

 書籍に関するごくごく一般的な登録事項(本のタイトルや著者名等)について、ひとつひとつ説明することはしないが、重要な項目について、少し取り上げたい。


■カテゴリー

 これは、Amazonの本のカテゴリーのどこに入れるかという話。


 Web小説投稿サイトにも、ジャンル分けがあると思うが、これは作者としてはけっこう悩むところだと思う。例えば、内容が複数ジャンルにまたがる場合や、競合が多いジャンルに敢えて入れない等、戦略も働く部分。


 ただ、「Amazonで売る」と考えたときに、一番重要なのは「そのカテゴリーを見にきた読者の期待を裏切らないこと」だと思う。


 戦略的に競合の少ないカテゴリーに置いたとしても、読者が期待していたものと違ったら読まれないし、そもそもAmazonに置く時点で、競合の数なんて最初から果てしない。ここは奇をてらわず、正攻法でいくしかないと思う。


 ちなみに、わたしが入れたのは、こちらの2カテゴリー。

 「Kindle 本 › Kindle本 › 絵本・児童書 › 読み物 › 童話・文学」

 「Kindle 本 › Kindle本 › 絵本・児童書 › 読み物 › 恋愛」


 Web小説の大半があてはまりそうな「ライトノベル」というざっくりしたカテゴリーもあれば、6,7階層深掘りするようなカテゴリーもある。

 このへんは、あらかじめ読者視点で、自分ならどこのカテゴリーから探すか、同じカテゴリーの他の本とテイストが合っているか、AmazonのWebサイトでリサーチしておくのもよいと思う。



■キーワード

 これは、カテゴリーとは異なり、「読者が自分の作品を検索するときに入れるワード」を設定できる。

 最大7つだが、1つにつき、スペース区切りで複数ワード入力可能だ。


 ここについては、わたしは想定読者(購入者)のペルソナを作り、生成AIとどんな検索ワードで探されるか、壁打ちをした。


 たとえば、「冬の女神と純潔の贄姫」は、やさしい冬と恋の童話。

 読者は11~18歳の児童かもしれないが、買うのは親御さんかもしれない。

 来年のクリスマス、子どもに本のプレゼントを探す親がどんなキーワードで検索するか?

 読者(購入者)がどういう行動を取るかを想像して、検索ワードを詰めていった。


 このケースなら、まず「童話」でしぼりこんでから、その中で「冬」っぽい作品を探すだろう。そうすると、キーワードは、「童話 冬」かな?

 「童話 クリスマス」「童話 ギフト」なんかもいいかもしれない。


 実際、2026/1/5現在、スマホのKindleアプリの検索窓で「童話 冬」と入力すると、3番目に「冬の女神と純潔の贄姫」がヒットする。

 AmazonのWebサイトで検索しても、1ページ目に出てくる。

 これは、うまくいった例。


 ちなみに、上記の他にも「童話 大人向け」「ファンタジー 童話」等のキーワードを設定したが、確実にヒットするのは、今のところ「童話 冬」だけ。

 キーワードは出版後も変更可能なので、もう少し検証を重ねながら、ブラッシュアップしていくのがよさそうだ。


 カテゴリーにしても、キーワードにしても、重要なのは「読者がどう自分の作品を探すだろう?」と想像すること。

 そして、出版後、実際にKindleアプリやAmazonのWebサイトから、自分の作品の探しやすさを検証することが大事だ。

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