第8話 海上戦をしました。
大阪湾、夏の潮風が鉄甲船を叩く。
九鬼水軍の鉄甲船10隻と支援の300隻、僕はその指揮を執り、敵600隻の毛利水軍を迎え撃った。
毛利水軍は小船で火矢や
投げ込む手榴弾のようなもので攻撃してきた。
海面に陶器の破片が飛び散る。
パリッ、バキッ!
小さな破片が水面を叩き、波しぶきと共に跳ねる。
火薬に火が付き、次々と爆発するたび、海面は振動する。
ドンッ! バンッ! バキューン!
爆風で水柱が立ち上がり、船の甲板も揺れる。
焙烙火矢が船体に当たると、
ボッ! バチバチッ!
炎が跳ね、黒煙と熱気が立ち込める。
遠くの小船に火薬が直撃すると、
ドゴォォンッ!
海面が大きく裂け、周囲に血と水しぶきが飛び散る。
波に押される鉄甲船の上で、次々と爆発が繰り返され、
パリッ、ドッ、バキュゥン!」耳をつんざくような音が連続し、甲板に立つ僕の体も震えた。
海は爆発音の嵐に包まれ、炎と破片、血と潮水が混ざり合う。
戦場はまさに地獄絵図。音と振動が、僕の全身に衝撃を与え続けた。
「燃えんぞ……ざまぁみろ、クソ坊主ども!」
僕は叫ぶ。鉄甲船は鉄板に覆われ、炎を跳ね返す。
甲板にはカタパルトで束ねた槍が並ぶ。
「一斉に投射! 串刺しフルコースだ!」
槍は弾かれるように飛び、小船に突き刺さる。
「ぐわああぁあ!」
船は破れ、波に呑まれて沈む。兵士たちの悲鳴が海に反響する。
溺れる者、必死に泳ぐ者、甲板から飛び降りる者
―海は赤く染まり、死体が浮かぶ。
水に潜る者も、もがきながら沈んでいく。
まるで生きた屍が海を埋め尽くすようだ。
しかし、村上水軍の大将、村上道康の船が突進してきた。
巨大な槍を前に構え、体当たりでこちらを狙う。
「く……何か掴まらねば!」
どっかん! と船体が衝突する衝撃で、数人の九鬼水軍が海に投げ出された。
波間で必死に泳ぐも、槍や矢が飛び交い、次々と溺れ、海に沈んでいく。
僕の鉄甲船も甲板戦となる。
村上水軍が雪崩れ込み、斧や槍で襲い掛かる。
鎧越しに矢が突き刺さり、血が飛び散る。
ブッ、ブッ、ブッ……!
ブッス!
ブッス!
ブッス!
僕はクロスボウガンを撃ち続けるが、海上は狂気の戦場だ。
兵士は跳ね返され、溺れ、槍や斧に貫かれる。
火矢が船体に当たると炎が煙を巻き上げ、海面は蒸気と血で赤黒く濁る。
小船は次々に沈没。溺れる者が口を大きく開け、もがく。
波が荒れ、船体と死体がぶつかり、海は凄惨な光景に変わる。
水を呑み、海に引き込まれ、叫ぶ声は波にかき消される。
「クロスボウガン部隊! 追撃だ!」
逃げる者を狙い撃ち、槍をカタパルトで放つ。
船は破裂音を立て、木片と共に沈む。
海に浮かぶ死体は次々と押し流され、漂う赤が、戦場の狂気を際立たせる。
村上水軍の大将 村上道康は斧を片手に僕に迫ってきた。
(親玉、ボスの登場ですね)
僕はクロスボウガンを構えた。
血にまみれた鎧も、意識も半分、潮と火薬の煙でかすむ。
それでも大将は笑みを浮かべる。
「おお……もっと……もっと痛めつけてくれ……」
ドM……いや、戦国最強の死にたがり……。
僕は叫び、撃ち、槍を放ち、海に押し込む。
波に呑まれ、もがきながら沈む敵。溺死、槍刺し、炎、血……
鉄甲船の上から眺める海は、狂気と悲劇の赤黒い大地だった。
ようやく、戦況は徐々に有利になる。
小船は壊滅し、残るは大将と僅かな兵のみ。
海上戦は、血と炎、槍と斧、溺死の地獄絵図となった。
鉄甲船の甲板はもう修羅場そのものだ。
槍の串刺しにクロスボウガンの矢の嵐。
血が海に流れ、海面はまるで赤いカクテル。
そこに、例の大将、村上道康。
「おお、おめえ……その程度か……ふふふっ」
って、笑ってる!?
ブッス! 矢が胸に刺さる。
ブッス! 肩に刺さる。
ブッス! 腕に刺さる。
「ひゃっ、痛がれやー!」
僕が叫ぶ。だが村上、ひたすらニタニタ。
「うふふ、うぅ…もっと刺さってくれ…」
ええぇ!? ど、どMすぎる……!?
次の瞬間、槍が斜めからぶつかる。
村上、額に槍が刺さってもなお、にやりと笑う。
「うぐっ、うぐぐっ……もっと……もっと! これじゃまだ刺激が足らん!」
僕は思わず甲板で手を抱えて膝をつく。
「こいつ、完全にドM化してる……痛そうなのに全然痛がらん!」
クロスボウガンをもう一度ブッス!
ブッス!
ブッス!
村上、矢だらけで腕がプラプラ、肩は曲がらん。
だが、ニタニタ笑顔で前に進む。
「うふふふ……、なかなか面白い矢だな……もっとぶち込め!」
隣で九鬼水軍の兵士も、半分呆れ、半分笑っている。
「親方、こいつ……変態っすね……」
僕も思わず苦笑。
「え、ええ、もう変態の域を超えてる……」
槍が背中を突き刺し、クロスボウガンの矢が鎧に刺さるたび、
村上、むしろ「うっ、うぐぐっ、いい感じだ……」と声をもらす始末。
まさに死の鬼ごっこ、いや、ドM耐久ギャグバトル。
しかし、時間が経つごとに体力は確実に削られていく。
最後の一撃.僕の鉄甲船に設置した特製の槍が、村上の鎧を貫き、
彼は血を流しながら、ついに膝をついた。
「は、はぁ……はぁ……やっぱり……効くんだな……」
船上に倒れる村上道康。
ニタニタ笑いながらも力尽きたその姿は、まるでコミカルな戦国マンガの一コマ。
僕は甲板で大きく息を吐く。
「怖かった……いや、面白すぎる……ドMすぎる奴だった……」
九鬼水軍の兵士も、思わず肩で笑いを噛み殺す。
「親方……戦場で笑う日が来るとは思いませんでした……」
こうして、戦国最恐ドM武将・村上道康とのギャグ満載死の鬼ごっこは幕を閉じた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます