第6話 ラーメン屋、昇格
前回のあらすじ
借金の返済を終え、異世界で生活できるすべを手に入れた麺汰。これから彼の異世界生活はどうなる!?
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「ふぅ……。」
今日で異世界に転移して1週間がたった。スキル「ラーメン屋」で飲食店に雇ってもらえなかったときはどうなるかと思ったが、何とか冒険者として生活できている。
「ラーメン食べてぇな~。」
異世界の飯が不味い。日本にいたころの記憶がよみがえり、ラーメンが食べたくなってしまう。
俺の所持金は現在50000円まで溜まっていた。今日のクエストクリア報酬と合わせると75000円。ポイズンスパイダーの糸の納品は俺のスキル「湯切り」と相性がよく、徐々にだが貯金できている。
「レベルも10まで上がったし、スキルポイントでも振るかな~。スキルボード!」
ウォン。と立ち上がる五角形。いつ見ても慣れない。
「今は道具に5、筋力に1振ってある状態か。あと4ポイント……。どうしようか。」
俺は一つ学んでいた。当面は自分の店を持てない為、冒険者をして資金を稼ぐ必要がある。つまり……。
「やっぱり筋力か…。筋力をあげることで湯切りで敵を一発で倒せるかもしれない。ただ体力も捨てがたい。正直毎日がきつすぎて、体力に振れば多少楽になるんじゃないか……?敵から逃げる時もスタミナが持つだろうし。」
どうしようか……。
「まっ。とりあえず帰るか!」
俺は冒険者ギルドに報告に向かう。
「おめでとうございます!麺汰さんの冒険者ランクがFランクになりましたよ!これからはEランククエストに挑戦できます!初心者の仲間入りですね!」
「ありがとうございます!」
受付のお姉さんに褒めてもらえ、自分の頑張りが誰かに褒めてもらえる喜びをかみしめる。
「「「おめでとう!!」」」
俺を救護室に運んでくれた冒険者、鑑定してくれたおじさんも祝ってくれる。異世界も捨てたもんじゃないな。
「いよ~し!頑張るぞ!!!!」
俺は気合を入れて依頼を見る。
~クエスト一覧~
ポイズンスパイダーの糸の納品(F)、1mで1000円
石羊の毛の納品(F)、1袋で2000円
ゴブリンの討伐(E)、1匹で3000円
フォレストウルフの毛皮の納品(E)、1匹分で4500円
「どれにしようか……。ポイズンスパイダーの糸は俺が続けて納品したからか供給過多になって値崩れしているな……。石羊はめんどくさいし稼げないって周りの冒険者が言っていたし、ゴブリンの討伐にするか……?」
俺の目標になったラーメン屋の開業に向けてゴブリンの討伐を受注した。
パル(今いる地方都市の名前らしい。最近知った)を出て、東にはポイズンスパイダー、西にはカブカ虫、南には石羊とフォレストウルフ、北にゴブリンが生息しているらしく、俺は北に向かう。
「よお!麺汰!ゴブリン退治か?頑張れよ!」
「おお!おじさんありがとう!頑張るよ!」
道中鑑定してくれたおじさんにあい、挨拶をする。異世界に来て人間関係もそこそこ深まってきた。
「それにしてもゴブリンってどこにいるのかな~
「きゃああああああ!!!!」
「なんだ!」
声の上がった方に走る。そこには銀髪で犬?耳がついた血が吹き出ている少女と俺の知っているサイズとはかけ離れた1.5m以上もある緑肌のゴブリン。筋肉質で、しかしお腹は出ている。
「ぎしゃしゃ!!」
嘲りながら少女を痛めつけようとするゴブリン。
俺は……。
「湯切り!」
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ついにEランククエストであるゴブリン討伐を受注した麺汰。彼の初Eランククエストで少女がゴブリンに襲われていた。そんな中麺汰はユニークスキル「湯切り」を発動。ゴブリン相手にどこまで効くのか。次回!ラーメン屋VSゴブリン!お楽しみに!
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