第28話
一馬は、青白く光る『アビス・ウォーカー』の操縦席で、さらなる深層を目指していました。しかし、降下を続ける機体のソナーが、不気味な「反応」を捉え始めます。
「……なんだ? 前方の水塊が、丸ごと蠢いてるみたいだぞ」
サーチライトが闇を切り裂くと、そこには無数の「人型」をした水の塊が、ゆらゆらと立ち昇っていました。
【鑑定:リキッド・ゴーレム(四階層・最深部守護兵)】
説明:特定の核を持たず、水そのものにプログラムが書き込まれた防衛端末。物理的な打撃はすべて透過し、アビス・ウォーカーを包み込んで圧砕しようとする。
「……物理が無効だって!? なら、このスピードで突破する!」
一馬はスロットルを押し込みました。深海魔導コアが激しく唸り、アビス・ウォーカーの周囲に強烈な「水流障壁」が展開されます。
しかし、リキッド・ゴーレムたちは一体一体が意思を持っているかのように連携し、巨大な「水の壁」となって一馬の進路を塞ぎました。それどころか、機体の隙間から内部へ侵入しようと、水の触手を伸ばしてきます。
「っ、浸水させるつもりか! ……舐めるな、俺には『極光』がある!」
一馬はコクピットにある外部武装連動レバーを引きました。機体の両脇から、キャノンモードに変形した『極光(アトラス・バスター)』の銃口が突き出します。
「水中なら、熱線じゃなく『熱膨張』だ!」
一馬がトリガーを引くと、バスターから超高温の魔導熱波が放たれました。
瞬間、アビス・ウォーカーの周囲の水が爆発的に沸騰。巨大な気泡(スーパーキャビテーション)が発生し、リキッド・ゴーレムたちの結合を瞬時に蒸発・瓦解させます。
「今だ、全開(フル・バースト)!」
一馬は、自作の潜水艇に「重力操作」の加速を加え、気泡の中を突き抜けるように急加速しました。
蒸発し、霧散していくゴーレムたちの群れを置き去りにして、一馬は四階層の底――誰も到達したことのない「真の最深部」へと、弾丸のように突き進んでいきました。
『……警告。深度限界。前方に「非水没エリア」を検知。四階層ゲートを確認しました』
アビス・ウォーカーが最後の水壁を突き抜けると、そこには、水が一切存在しない、荘厳な「白い大理石の宮殿」が姿を現しました。
【現在のステータスと装備】
■ パラメータ
名前: 佐藤 一馬(24)
レベル: 3.48(↑ 0.08UP)
称号: 荒波を越えし者
状態: 軽い酸欠(急激な戦闘と気圧変化による)
■ 装備品
武器: 魔導可変兵器・極光(アトラス・バスター:機体連動型)
移動体: 魔導潜水艇・アビス・ウォーカー
(激しい熱放射により、機体表面に塩の結晶が固着。メンテナンスが必要)
道具: 銀翼の無限ポーチ(シルバー・ヴォルト)
防具: 金獅子の隠密外套(ゴールド・ステルス・コート)
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