第27話
クラーケンの脅威を退けた一馬は、静止した水塊の影で『魔導スカイ・スキマー』を停止させました。
手元には、倒したばかりのクラーケンから得た、深く、底知れない青色に輝く**『深海魔導コア』**があります。
「……今のスキマーじゃ、水の上を滑るのが精一杯だ。でも、このコアの『水流操作』と、レベル3の回路設計があれば……」
一馬は、無限ポーチからPROで買い溜めていた「強化アクリル板」や「高圧用防水パッキン」を取り出し、四階層の静寂の中で、これまでにない大規模な魔改造を開始しました。
一馬の作業は、もはや「工作」の域を超えつつありました。
【耐圧構造の再構築】: スキマーのフレームを、三階層のゴーレムの残骸から抽出した「耐圧合金」で補強。さらに、スパイダーの糸を特殊樹脂で固め、水深数百メートルでも潰れない「モノコック・コクピット」を錬成。
【深海コアの換装】: 推進器の中央に『深海魔導コア』を埋め込みます。これにより、スクリューで水をかくのではなく、機体周辺の「水そのもの」を操り、抵抗をゼロにして進む魔導推進(MHDドライブ)を実現。
【酸素循環回路】: 居住区で見つけた「空気清浄回路」を応用。水から酸素を抽出し、コクピット内に供給し続ける無限循環システムを構築。
『クラフト完了:魔導潜水艇・一馬弐号(アビス・ウォーカー)』
説明:深海魔導コアを動力源とする潜水艇。水圧を無効化する「水流障壁」を纏い、静止した水塊の内部を縦横無尽に航行する。
「よし……。これなら、あの水塊の『底』まで行ける」
一馬は気密性の高いコクピットに乗り込み、ハッチを閉めました。
深海コアが「ヴォォォ……」と低い唸りを上げ、青い光が機体を包み込みます。
一馬が操縦桿を前に倒すと、機体は浮遊する巨大な水塊の壁に接触――そのまま吸い込まれるように、内部へと潜航していきました。
「……綺麗だ」
ゴーグル越しに見えるのは、光を屈折させて輝く無数の気泡と、静止した水の中に閉じ込められた古代の遺物たち。水上からは決して見ることのできなかった、四階層の「真の姿」がそこにありました。
一馬は、暗く深い水の底で何かが呼んでいるような感覚を覚え、アビス・ウォーカーのサーチライトを点灯。暗黒の深淵へと、静かに降下を開始しました。
【現在のステータスと装備】
■ パラメータ
名前: 佐藤 一馬(24)
レベル: 3.40(↑ 0.05UP)
称号: 深淵を歩む者
状態: 集中(水中潜行の感覚に慣れようとしている)
■ 装備品
武器: 魔導可変兵器・極光(アトラス・バスター)
移動体: 魔導潜水艇・アビス・ウォーカー
(潜水・潜航特化。水流障壁により外部からの物理攻撃にも強い)
道具: 銀翼の無限ポーチ(シルバー・ヴォルト)
防具: 金獅子の隠密外套(ゴールド・ステルス・コート)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます