第24話

三階層の守護機「多脚戦車型ゴーレム」との死闘を終えた一馬は、資材を使い果たし、ボロボロになった装備を抱えて一時地上へと帰還した。


​目的は、次なる探索に備えた物資の補給。一馬は迷わず、もはやホームグラウンドとも言える「ホームセンターPRO」へと向かった。


​「……さて、今の俺ならこれが買える」


​一馬は、フリマアプリの売上金が詰まった口座残高を思い浮かべ、かつては指をくわえて見ていたプロ用の資材を次々とカートに放り込んでいった。


​高粘度の工業用潤滑油、強化建築用ボルト、予備の鋼材、さらにはポータブルの大型発電機まで。普通の人間なら軽トラックが必要な分量だが、一馬が棚の影で『銀翼の無限ポーチ』に手をかざせば、それらは音もなく亜空間へと吸い込まれていく。


​「ふぅ……。これで資材不足の心配は当分ないな」


​買い物を終え、心地よい疲労感に包まれた一馬が立ち寄ったのは、濃厚なスープが自慢のラーメン店**「天上一品」**だった。


​「今日は……自分へのご褒美だ。『超こってり』を一つ」


​運ばれてきたのは、もはやスープというよりソースに近い、ドロリとした濃厚な液体に包まれた麺。一馬はそれを無心で啜り込んだ。


​「……っ、これだ。この重さが、ダンジョンで削れた精神に染みる……」


​ワシワシとした麺の食感と、暴力的なまでのニンニクの旨味。ダンジョンの冷たい石の壁や、無機質な機械の動作音とは無縁の、ジャンクで温かい幸福感。


​一馬はスープの最後の一滴まで飲み干し、大きく息を吐いた。


腹の底から力が湧いてくるのを感じる。

​「さて……帰って装備のメンテナンスをしたら、次は四階層だ」


​一馬は、トッピングのニンニクの香りと共に満足感に浸りながら、夜の街を抜け、自分の聖域であるボロアパートへと帰路についた。


​【現在のステータスと装備】

​■ パラメータ

​名前: 佐藤 一馬(24)

​レベル: 3.20

​状態: 満腹・絶好調

​所持金: 285,000円(補給により減少)

​■ 装備品

​武器: 魔導可変兵器・極光(アトラス・バスター)

​道具: 銀翼の無限ポーチ(シルバー・ヴォルト)

​(中身:補給完了。工業資材、潤滑油、発電機、食料などが満載)

​防具: 金獅子の隠密外套(ゴールド・ステルス・コート)

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