会社便槽への挑戦

月曜の朝、俺は出社していた。

デスクに座り、パソコンを開く。だが、頭の奥にはまだあの便槽ライフの記憶がくっきり残っている。水の冷たさ、ぽちゃんと落ちる音、あの奇妙な満足感…。

そして、ふと考えた。

――自分の会社の便槽に入ってみたら、どうなるだろう。

いや、普通の社会人なら考えもしない。

だが、便槽生活を生き延びた俺にとっては、挑戦心というか、むしろ好奇心が湧いていた。

――あの非日常を、もっと身近な日常に持ち込むとどうなるか…試してみたい。

昼休み、俺は静かにトイレに忍び込む。

社内の便槽は自分の目で確認していた。広さ、水の量、排水口の位置。完璧だ。

「よし…行くか」

俺は自分の靴を脱ぎ、ズボンの裾をまくる。

そして、ぽちゃん、と便槽に飛び込む。

最初の衝撃。水の冷たさが体を包み、腕を広げると水面が揺れる。

――うん、これは快適

そして、ぽちゃん、と何かが落ちてきた。

――うんこだ。

もちろん、社内の便槽なので昨日の家ほどではないが、それでもシュールな状況には変わりない。俺は水中で小さく笑った。

「さて…仕事はどうするか…」

俺は便槽の中で資料を眺める真似をする。

もちろん資料なんてない。

だが、心の中では完璧に“便槽オフィス”ごっこが成立していた。

ぽちゃん、と水面に小さな波紋が立つ。

そのとき、同僚の声が聞こえた。

「おい、トイレから変な音がするぞ…」

俺は水面に顔を出し、にっこり笑う。

――まずい、バレるかもしれない。

だが、水面の波紋を眺めながら俺は思った。

――便槽生活の醍醐味は、やっぱりちょっとしたスリルと非日常だ。

そして、ぽちゃん、とまた落ちるものがあった。

――今日も、社内便槽ライフが始まったな。

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