黒死白雪
黒死白雪・一節
【
スノウは黒衣の者に助けられ、尻餅を搗く状態で目先の『二体』を見た、男は黒衣の者に因り距離が開き、近付いて来る様子は無い。
銃に刀剣と非日常的な光景だが、何故スノウは
男は剣を隠す素振りも無く確実に視認が出来た、幾ら考え様が原因は不明で、まだ『不可思議』な力が働いた方が納得する。
考え始め数秒が経ち、状況から非現実的な事を想うスノウだが男が口を開く。
「
「『
男の言葉に黒衣の者は外観から想像か付か無い程に低く響き男と分かる声を出し、自身を故神零と名乗り
「二〇一〇年以来だな、愚弟『アリュキラド・ザカルベク』……俺と同じ『月の吸血鬼』の『王族』」
スノウは男の云う月の吸血鬼とは何か疑問に思い、一般的に知られている吸血鬼と違うのか、反応する事が出来ない原因は月の吸血鬼な為か。
本当に男が月の吸血鬼と云う存在なら納得だが、故神零は何故アリュキラドと違う名を名乗り、男と敵対する行動を取る理由は何だ。
「貴様が現る迄の暇潰しに何人も殺した」
スノウ以外にも男の
「『戦争』が……何人の人間を殺した『アルカード・ザカルベク』」
零が男をアルカード・ザカルベクと呼び、アルカードは続け云う。
「言っただろう、何人もだ」
「
零が男をアルカード・ザカルベクと呼び、質問から返答され怒気を含む声の零に、アルカードは続け云う。
「貴様が殺した同族の数と比べれば少ないだろう」
「殺した? 違う」
アルカードの言葉を零が否定した。
「六年前に俺等は『生者死者では無い物体』と言った筈だ、己が手前等にした事は『壊す』で『殺し』とは違う」
「今も同じく貴様は俺と逆の事を言う、俺達は『生者死者な存在』だ」
二体に御互いを理解する事は不可能で、意見が一致せず対立した。元々から敵対して居た為に当然とも言える。
「意見は変わらん、己が月の吸血鬼を『全て』滅ぼす事にも変わり無い」
「なら俺は我等が神『エンドレス・エンド』に背く貴様を殺し『
「何?」
「明日の零時から丁度『七日間後』に発生させ、俺は月の吸血鬼の王に成る」
「頭ん中で核が爆発したか? 何を根拠に
「「『啓示』と言えば分かるだろう」
「糞『
「其れ迄に貴様が俺を殺すか、貴様等が殺されるかだ」
「貴様等だと?」
「嗚呼、貴様と共に其の娘も殺す」
「!? 巫山戯るなよアルカード……!」
零の言葉にアルカードは嘲笑して云う。
「此処で殺し合うか? 俺は構わ無い、だが此の場で銃を使われると貴様が困るだろう?」
アルカードは丸で自身が『銃を所持して居る』様な発言だ。
アルカードは跳躍して夜の闇に消えて行った。
月終王竜 御手洗月 @Gosyusenn_Tuki
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