第5話 §城塞の王国にやって来た少年§
その頃、一人の少年が、ディオレラの城壁の外に馬をつなぎ、入り口で守衛ゴーラと話をしていた。
「お、なんだ、坊主、買い物か何かか?」
「ああ、隣町から食料を買いにやって来たんだ。別に怪しいもんじゃないよ。通してくれないか」
「怪しいかどうかは俺が決める。まあ、お前みたいな小僧一人通したところで、何が起きるってもんでもないだろう。いいだろう。通れ」
「馬をここにおいてもらってもいいかい」
少年が馬を指差して言う。
「ああ、いいが、ここから歩いて行くのか?」
「そうしようと思う」
「まあまあ大きい街だぜ」
「大きい街か、でも、このくらいの街なら、僕の力でぶっ潰せるかもしれないぜ」
「ハハ、やってみろ」
と言ってゴーラが腕の力こぶを見せる。
「ごめんごめん
少年が笑いながら門を通る。ゴーラがしょうがない奴だという顔で「行け」と追い払うようにする。
少年が身に纏っている黒いローブのフードを頭にかぶると、ゴーラは微かに少年が消えた様な錯覚に陥った。
「ん?」
目を
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます