第8話 面接

ついに受験本番まで1ヶ月に迫った。


留学生組はすでに学力、魔法、武芸などを見る1次試験の合格者が出ている。


そして今日は二次試験、つまり面接の日だ。


留学生の募集枠は例年50人程度だが今年は300人にまで増えた。教室足りるのかと思ったが俺が教師になる宣言をしてからこれをみこして増築してたらしい、用意周到すぎる。






「留学生だけで200人にもなるとはわしの学校も大きくなったのぉ、わし学園長の才能あるかもしれん」


「フェニックス様のおかげでしょ、学園長はこの学園にきてから研究しかしてないじゃないですか」


「なんじゃと、ちゃんと生徒と交流しとるぞ」


「最初子供が迷い込んだのと間違われてたじゃないですか」


「おかしいのぅ、帝として顔はしれてたはずなんじゃが」


「雰囲気が幼稚すぎるんですよ」


「ワシなんてまだまだ180歳じゃ」


「たしかにフェニックス様と比べれば子供ですね」


「そろそろ候補生がくるのだから静かにしろ、フェニックス様を見習え」


何話せばいいか分からん、さっきからわりと学園の身内ネタだし。暇だしこれから来る候補生の経歴でもみるか。


俺こいつ知ってるわ


「最初に来るのは魔王の娘か」


「はい、正直魔人族をいれるのにはまだ反対です、いくら私たちが面接して人柄に合格をだした所で学園で生きていくには間違いなく苦労します」


「これは人族と魔人族が同じ学校に通う初めての試みだ、いくつか困難はあるだろう。しかし、それを乗り越えてこそ人族と魔人族が共同で歩んでいく未来への先がかりを作ることができる」


「おっしゃる事は理解できます、しかしそもそも人族と魔人族が共同で歩んでいく必要などあるのでしょうか」


「お互い仲がいいことに越したことはない」



コンコン 「失礼する」


そう言って候補生が入ってきた。今まで話してる俺は別に悪いやつじゃないと知っているが初めて見るみんなからしたらだいぶ高圧的な雰囲気に見えるだろう。


「では椅子に」


ドスッ


言い終わる前に座りやがった


「私の名前はメリアだ。質問をすることを許可する」


「もう失格でよいのでは?」


「なっなぜだ。何にも悪いことしてないだろ」


「お主自分がわしらより偉いとおもってないか?」


「当たり前だろ、私は魔王の娘だぞ。それに私は父から言われて来たのであって別に来たかったわけじゃない。今日だってフェニックスがいると言うから来たのだ」


「じゃあ不合格で良いですねもう」


「ちょ、待ってくれ。来たかったわけではないが来ないわけにもいかないのだ。人間族と魔人族が共存していく道を魔王の娘である私自ら示していかなければならないのだ」


今の魔王は4年前に俺が推薦したものだ。あいつは俺が知ってる限り歴代でもトップレベルの穏健派で俺と共に人族と魔人族との共存の道を模索しようとしてくれている。おそらくメリアもその背中を追っているのだろう。


「まぁメリアは言葉や態度こそ目に付くところは多いが悪いやつじゃない、人柄は俺が保証する」


「フェ、フェニックス。お前ってやつは」


まぁ言葉もかなり悪いな、俺は別にいいが俺のことをお前って呼ぶのはおそらくほかの奴からしたらわりと不快に感じる者も多い。


「それに魔王の娘であるメリア自らが共存の道を示していくというのも頷ける」


「この態度を見逃すんですか?私1人の意見を言わせてもらうとおそらくこの態度だと学園でも少なくない回数人間族の生徒と衝突しますよ」


「 まぁ態度は俺からも魔王に言って改めさせよう」


「フェニックス様がそこまでいうなら」


「おぉ、合格にしてくれるのか」


「いや、態度面に一旦目をつむっただけでまだ通常の質問が残っています。ここでダメなら普通に落ちますから」


「まぁ頑張れ、自ら共存の道を示したいのだろ?」


「わかった、なんでも質問してくれ」


これがあと300人いるのか。教師になったの間違いだったかもな。いやでも後継を育てれば大丈夫、全部任せればいいのだから。




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