第4話 引退するには②
「あ、そうじゃ。わしここに来た理由もう一つあるんじゃった」
「?弟子のルーメスに会いに来たんじゃないのか」
「まぁ奴がしっかりと緑帝の仕事をできているか見に来たのもあるんじゃがお主にも頼み事がしたくてな」
「今ようやく忙しいのが一段落したのにまた仕事か」
「すまんな、だが皇帝陛下に頼み込んででもやってほしい事があるんじゃ」
「そんなに緊急なのか?」
「ああ、この話をするには今のわしの立場を言わなければならんな」
「たしか緑帝をやめたあとはファザール国立学院の学園長に就任したんだっけか?」
「おぉ、よくしっておるの」
「元緑帝の動向など調べなくても耳に入ってくる」
「まぁそれもそうじゃな。それで頼みというのはな学園の教師をやってほしいんじゃ」
教師?前世の微かな記憶では死ぬほど大変な仕事だと記憶している。いや、引退したいのに仕事増やしてどうすんだ。却下だ却下。
「あの事件から少なくない時間がたった。世界はようやくお主に頼り切りでなくても自力で立てるようになってきたのじゃ。一旦ここらへんで帝の仕事を減らして別の事をしてみるのも手じゃ。お主には必要ないかもしれんが後継を作るのもわるくないじゃろ」
・・・ありだな。というかこれを気にあのクソ忙しい帝の仕事を引退できるのではないか。それに後継か。なぜ今まで思いつかなかったのだろう。
よし、これを気に帝の仕事を一次的にはなれて後継を育成し俺がしてた仕事全部押し付けよう。
「無理を言ってるのは自覚しておる。しかしおぬしほどの魔法使いが後継を育成しないなんて国家の損失じゃ。もちろんわしからも皇帝陛下を説得する。だからどうか」
「いいだろう」
「ほんとか?!まさか受けてもらえるとは。根気強く100年は勧誘するつもりじゃったのに」
「まぁ帝が生まれてから炎帝に就任したのは俺だけだしな。ほかの炎の魔法使いからも苦情が出てくる頃だろう」
「いや、そんなことはないんじゃが」
コンコン
「フェニックス様そろそろお時間です」
「お、もうそんな時間じゃったか」
「では言ってくる」
「わかったのじゃ、わしはルーメスの様子でも見に行くとする」
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