第五章
月日は流れ、三上は日常に紛れ込んだ。
通勤電車のモニターに、別の地域で若い女性が行方不明になったニュースが映る。
三上は立ち止まらない。画面も見ない。
胸の奥で、冷たい何かが、ひそやかに動くのを感じる。
夜の街路に影が伸びる。
遠くでも、近くでも、どこかで——誰かが静かに、待っているような気配があった。
群衆のざわめき、通行人の足音、街灯の揺らぎ——すべてが、彼の胸の奥のざわめきと呼応する。
世界は揺れ続け、誰も気づかない。
だが、影の中の視線は確かに、そこにあった。
静かな夜に、冷たい笑いが混ざる。
誰も、その正体には気づかない。
ダンスホール @njdmwj
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