第12話 Aランク遠征後の都市任務とライバルの激闘
Aランク初遠征から数日後、ダリルは都市部の依頼を受けていた。
街の中心には広場があり、そこに掲示された依頼書には
「都市防衛任務――高ランク魔獣襲撃」と書かれている。
「……ここからがまた、本番か」
荷物を背負い、少年は仲間のルカ、リィナと共に準備を整える。
都市には人々が行き交い、緊張感のある空気が漂う。
今回の任務は、市街地を魔獣の被害から守ることが目的だ。
「市民を守る……簡単な任務ではないな」
ダリルは拳を握り、気を引き締めた。
早速、街外れから高ランク魔獣の影が見えた。
巨大な竜のような体躯、黒い鱗と燃える瞳が不気味に輝く。
「……くっ、こいつは危険すぎる」
少年は荷物から小石、鉄球、魔力結晶を取り出す。
投擲スキルを発動し、必中、威力倍加、クリティカル発生。
鉄球が魔獣の鱗を砕き、魔力結晶が炸裂する。
だが敵は軽く攻撃をかわし、逆に街を破壊する威圧をかける。
「市民を守らないと……!」
ダリルは咄嗟に街の通行人を避難させ、戦場に集中する。
ルカは剣で敵の攻撃を防ぎ、リィナは弓で弱点を正確に射抜く。
ダリルは投擲と魔力結晶で決定打を与え、連携は完璧に機能する。
範囲攻撃や属性攻撃を駆使し、都市を破壊から守ることに成功した。
戦闘中、突如別の冒険者が現れた。
黒いマントを翻し、冷たい眼差しの少年――
「お前がダリルか……面白そうだな」
自称ライバルのヴェインだ。Bランク上位で評判の剣士だという。
「……貴様、俺の邪魔をするつもりか?」
ダリルは荷物を背負い直し、戦闘態勢を整える。
ヴェインは軽く笑い、剣を振り抜き、攻撃を仕掛けてくる。
「……これは勝負だな」
都市の空き地を戦場に、二人の戦闘が始まった。
ルカとリィナも支援に入り、戦術を組み合わせる。
ダリルは投擲と魔力結晶で遠距離攻撃、必中、威力倍加、クリティカル発動。
ヴェインは剣技で攻撃を防ぎつつ、鋭い突きで反撃してくる。
戦闘は激しく、都市の一角に衝撃波が響く。
だがダリルの投擲スキル覚醒により、ヴェインの攻撃を次々と無力化。
さらにアイテムボックスから特殊装備を投擲し、戦況を有利に進める。
ヴェインも驚き、攻撃パターンを変えざるを得なくなる。
「……なるほど、規格外の力だな」
ヴェインは笑みを浮かべつつ、剣技を最大限に発揮する。
ダリルも負けじと投擲スキルをフル稼働させ、属性攻撃と連鎖攻撃を組み合わせる。
都市を巻き込む大規模戦闘となる中、二人の実力は拮抗する。
最終局面、ダリルはアイテムボックスから時間停止を発動。
数秒間、都市の戦場を凍結させ、攻撃の配置を整える。
鉄球、魔力結晶、小石を複合投擲し、ヴェインの防御を突破。
時間が再び流れると、攻撃は的確に命中し、決着がついた。
戦闘後、ヴェインは悔しそうに笑い、剣を納める。
「……お前、化け物だな」
ダリルは笑みを返し、胸の中で戦術とスキルの成長を実感する。
ルカとリィナも互いにうなずき、都市防衛は完全に成功した。
ギルドに戻ると、報酬と評価が手渡される。
「都市防衛任務、完全成功です」
「Aランクとしての戦術、スキル活用、仲間との連携も評価されます」
少年は小さくうなずき、次なる冒険の決意を固めた。
夜、宿屋で日記を書きながら振り返る。
「都市任務、成功……ヴェインとの戦いで学んだことも多い」
「投擲、アイテムボックス、魔力結晶、すべてがさらに進化した」
胸の奥に、次なる目標が明確に浮かび上がる。
「次はさらに危険な遠征、そして強敵との本格戦闘……」
未知の力、特殊スキル、ライバルとの真剣勝負。
ダリルの冒険は、Aランクとしての新たな高みを目指す。
Fランク荷物持ちだった少年は、
今や都市防衛もこなすAランク冒険者として、伝説の道を歩み始めたのだ。
翌朝、ギルドの掲示板には、Aランク以上限定の高難度依頼が貼られている。
ダリルは荷物を背負い、胸を高鳴らせながら掲示板を見つめる。
「……行くしかない」
少年の冒険は、Aランクとしての真の戦いを迎え、
未知の力と特殊スキル、ライバルとの競争が、
彼をさらに成長させるのだ。
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