第10話 Aランク正式昇格と新たな仲間
朝の光が街を染める中、ダリルはギルド前に立っていた。
掲示板にはAランク正式昇格の通知と、
新たな高難度依頼の募集が貼られている。
「……ついにここまで来たか」
Bランクで培った戦闘経験、特殊スキルの進化。
胸の奥に熱い決意が湧き上がる。
荷物を背負い直し、少年は深く息を吸った。
「今日から、俺はAランクだ」
ギルド内では試験官たちが集まり、正式な昇格証を手渡す。
「ダリル君、Aランク昇格おめでとう」
「ありがとうございます……でも、これからが本番です」
少年の目には、揺るがぬ決意が宿っていた。
街を出て森の奥へ向かうと、早速高ランクモンスターが姿を現す。
巨体に黒い鱗、鋭い角と爪を持つ獣。
「……さあ、本気で行こう」
ダリルは荷物から小石、鉄球、魔力結晶を取り出す。
投擲スキルを発動し、必中、威力倍加、クリティカル発動。
鉄球が角に命中し、魔力結晶が炸裂する。
大型モンスターは泡立ち、地面に倒れかけるが、まだ完全には崩れない。
「……やはり手強いな」
少年はアイテムボックスを開き、時間停止を発動。
数秒間、森の空間が凍り、モンスターは無力化される。
その隙に、複合投擲の配置を整える。
小石、鉄球、魔力結晶――全てを融合させた連鎖攻撃だ。
時間が再び流れると、攻撃が炸裂。
光と衝撃が重なり、モンスターはついに倒れた。
森に静寂が戻り、少年は深呼吸する。
「……これで、新しい力の可能性も見えた」
森の出口付近、ルカが再び現れた。
「お前、本当に進化したな」
剣を構えたルカは、真剣な眼差しでダリルを見つめる。
「今回は俺の力だけじゃなく、スキルも最大限活用した」
ダリルは胸を張り、笑みを浮かべた。
その時、森の影から新たな冒険者が現れた。
長い黒髪、鋭い目、弓を携えた少女。
「……私はリィナ、Aランクの弓使いです」
少年とルカは互いに目を見合わせ、状況を把握する。
リィナは冷静な表情で、モンスター討伐の手伝いを申し出た。
三人は自然と連携して戦うことになる。
ルカは剣で敵を抑え、ダリルは投擲で決定打、
リィナは弓で遠距離から弱点を突く。
連携は完璧に機能し、森の中での戦いは圧倒的な成果となった。
戦闘後、三人は並んで息を整え、互いに信頼を確認する。
「君たち、いいチームになれそうだな」
ダリルは笑みを浮かべ、仲間の力を実感した。
ギルドに戻ると、報酬と評価が手渡される。
「Aランク冒険者としての初クエスト、完璧です」
試験官の言葉に、少年は小さくうなずく。
「でも、まだまだこれからです」
胸の奥で決意がさらに燃え上がる。
夜、宿屋で日記を書きながら振り返る。
「Aランク昇格……本当に来たんだ」
「ルカ、リィナと共に戦えたことは大きな収穫」
未知の力、特殊スキル、そして新たな仲間。
ダリルの冒険は、Aランクとして新たな章を迎えた。
翌朝、ギルドの掲示板にはさらに高難度の依頼が掲示されている。
ダリルは荷物を背負い、胸を高鳴らせながら掲示板を見つめる。
「……行くしかない」
少年の冒険は、Aランクとしての本格的挑戦を迎え、
未知の力と特殊スキル、そして新たな仲間との協力が
彼をさらに成長させるのだ。
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