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シーン㉗
「メリークリスマース!!」
颯太と大輔のバイト先「カフェ・ドゥ・ソレイユ」のマスターの合図で皆がクラッカーを鳴らす。
12月24日。クリスマスイブ。
「カフェ・ドゥ・ソレイユ」にてクリスマス会が行われた。
陽菜が張り切って颯太と大輔に料理を取り分ける。
2人の「大丈夫」という制止もむなしく、おせっかいマシーンは動き続ける。
そして今度は大輔が、彩花のおせっかいマシーンと化す。
困りながら陽菜の取り分けを受ける颯太の隣で、澪が陽菜に甘える。
「あんたは自分でよそいなさい!」
陽菜の一喝が入る。
颯太、澪、陽菜、大輔、彩花。
この5人が揃うのは初めてだ。
このクリスマス会の主催は陽菜だ。
男子2人に気を遣う様子から、ピクニックで迷惑をかけたという負い目があるのだろう。
そして、彩花は大輔が誘った。
関係ないにも関わらず遊園地の後に大輔達が別れてしまったことに、颯太と澪が少なからず責任を感じていそうなため、「大丈夫」という意味を込めて参加しようと彩花を誘った。
澪への負い目がある彩花も2つ返事でOKした。
そして気を遣われまくりの主人公2人。
1人は逆に肩身が狭そうに、1人は盛大に羽を伸ばしていた。
ピクニックの話を聞いていたマスターもこの様子を見て
自分は邪魔だと判断したのか、
はたまた1人でゆっくりしたいのか、
颯太と大輔に店の締めを任せて帰っていった。
「ではではおまちかね。プレゼントこうかーん!」
今度合図を出したのは澪だ。
各々が準備したプレゼントに番号の紙を貼る。
あみだくじに自分の名前と線を引く。
颯太 → 陽菜 (ペン)
澪 → 澪 (お菓子詰め合わせ)
陽菜 → 大輔 (手編みのミサンガ)
大輔 → 彩花 (ペアマグカップ)
彩花 → 颯太 (キャンドル)
颯太たちに当たればいいなと思って買った元彼のペアマグカップを受け取る彩花。
陽菜の演技の良さそうなミサンガ、そして手編みという意外さに驚く大輔。
誰のためのものか分かる、優しさの籠ったプレゼントを受け取った陽菜。
彩花から、そしてキャンドルという女性が使いそうなものが当たって気まづそうな颯太。
「よし!これはみんなで食べよう。」
5人目は自分で自分のプレゼントを当てた上に、それをみんなに配る。
プレゼント交換とは?という疑問は皆が胸にしまった。
だって当の本人があんなに楽しそうなのだから。
クリスマス会は、俺と大輔のバイト先である「カフェ・ドゥ・ソレイユ」で開催された。参加者は俺、澪、大輔、彩花、そして陽菜の五人。
店内はクリスマスらしい装飾が施され、いつもとは違う賑やかな雰囲気に包まれていた。
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