第6話 『ビリビリ』と笑顔の裏側


先日、音夢が捨てた


『魔除けのお守りの瓶』を


一樹が、再度作ると言っていたので、


申し訳ない気持ちから、あらかじめ、瓶にリボンとシールで飾り付けをしておいた。


とても可愛く出来たので、音夢のお気に入りだった。


音夢が、


『プレゼント メルカリ事件』


のことで、拗ねていると、


一樹が、私の機嫌をとるように、黙々と魔除けの瓶の作成が開始された。



ビリビリビリッ!


変な音がした!


駆け寄ると、私のお気に入りの リボンをビリビリ剥がしてる音だった。



「えええ。 やめてよ!

なんで勝手にとってるん?私これめっちゃ気に入ってるんやけど!」


メルカリ事件からのビリビリ!


音夢の怒りは収まらなかった。


辞めてと言ってるのに、手を止めてくれない。



一樹は、私の顔色を伺いながら、

内心ちょっと、

「悪いことをした」と思っているのに、後に引けない感じで

ビリビリを続けた。


「だって、玄関の外に置くから派手じゃない方がいいかなって。」


音夢は

「はぁ?なんで相談してくれへんの? それに玄関の外って何? 嫌やねんけど!」


音夢が、

拗ねモードからの、激怒に変わっているにも関わらず、玄関へ置きに行った。


音夢がひと言。


「私の家なんですけど…!」


この人の思考回路に理解を苦しんだが、


音夢は深呼吸をし、気分を入れ替えた。


鏡の前で、笑顔の練習。


ニカッ。あかん…もう1回!

ニコッ。 これで行こう!


なぜなら、この後2人で食事の約束をしてたからである。


居酒屋・・・『鳥せい。』



「一樹~!今日も楽しく行こうね~!」


ニコッ。 完璧!


人の気持ちの分からない男と、

絶対、食べたい女が、


不自然な笑顔で、お食事デートをするお話。


呑んで、食べて、ニコッ。


__今日はもぅここまで。


…って事にしておこう!

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