第5話 プレゼントとメルカリ
8月8日。
一樹の誕生日だ。
音夢は、いつもの感謝を込めて、プレゼントを一生懸命選んでいた。
「毎日、長距離運転で、首痛いって言ってたなぁ…。」
決断力のない音夢は、何日も探し続けて、やっと決めた。
『ネックケア 首 リラクゼーション ホットケア』
これなら、運転しながらでもつけれるし、仕事の合間にも使える。
音夢は、良い物を見つけたと、ちょっと嬉しくなった。
そして迎えた、誕生日。
音夢はニコニコしながら、一樹にそれをあげた。
一樹は喜んで、説明書も読まずに、首につけた。
電源ボタンを押した瞬間、
一樹が飛び上がった!
「えっ?なに?
ちゃんと説明書読んでやって言ったやん!」
音夢はビックリした。
彼は、最近流行りの、
首を冷やすものだと、
勝手に勘違いをし、
16段階の強度MAXにしていた。
しかも、10種類モードの1番キツイところに合わせていたのだ。
冷たいと思っていたのに…
熱い。
そこに電気が走る。
「怖い!怖い!怖いって!」
一樹の顔が、恐怖に変わった。
音夢
「段階下げたら気持ちいいと思うから。」
一樹
「うん!ありがとう!大切に使わせてもらうね。」
微妙やけど、とりあえず喜んでくれたので、ホッとした。
ある日、うちの経済面を心配した一樹が、メルカリ出品を教えてくれたので、
お小遣い稼ぎに、家の中で売れそうな物を、出品していた。
一樹はその様子を見て、
「これ、もう要らんから出品しぃ。」
と、家のあったDVD等を持ってきてくれた。
音夢は目を疑った!
「えっ?これ、私があげたプレゼントやん」
一樹
「うん。だって使わへんから。そんな金額ならんと思うけど、ちょっとでも音夢ちゃんの生活の足しになるかなって。」
完全に、気の使い方を間違っている。
何故そんなに自慢げなのか…。
あなたの彼女が、一生懸命探して、
プレゼントした物を、
本人に
『メルカリで売り!』
と返品してくる男、初めて見た。
いや、聞いた事もない。
本気で分かっていないのか?
音夢は
「いや、あの…。私の気持ちはどうなるの? 人としてどうなん?」
心底、理解に苦しんだ。
でも彼は、
良かれと思っての、行動らしい。
あの…。
かなり、方向性ズレてますけど?
今夜もここまで……。
いや、延長戦希望でーす!汗
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