第4話 お風呂場に瓶
音夢は、とてもヤキモチ妬きだ。
妄想が、止まらない。
今どこで何してるんかな?
ほんまに家にいるんかな?
そんな事を考え出したら、ブレーキがきかないほど、暴走してしまう。
そして、2人で始めた儀式がある。
『今ここ写メ』と名付け、
LINEの日時が表示される写メを、1日に何枚も送り合いっこするという、安心儀式。
それでも、やはり不安は残る。
音夢は、必ずと言っていいほど、お風呂に入った時、スイッチを押したように、嫉妬妄想が始まるのだ。
(AIによると、お風呂場あるあるのようです。笑)
「もし、あの子と連絡とってたらどうしよ…。」
「あの時の一樹の言動に違和感が
あるのは何故?」
次から次へと、頭の中が忙しい。
それを一樹に話した。
すると一樹は、急に何かを調べ出し、
「良いこと思いついた!」
となんだか自慢げに、ニヤリと笑った。
次の日、2人で買い物に行った時、一樹が変な物を買っていた。
音夢は、まぁ何か分からないけど…、
「なんか料理でもしてくれるのかな?」と、
とりあえず微笑んでおいた。
家に帰るやいなや
食器棚にある、残しておいたプリンの瓶を取り出して
その中に、さっき買ってきた
『塩』と『米』と『小豆』
を計量スプーンで丁寧に図って、入れていった。
音夢が
「何してるん?」と聞くと
一樹は
「魔除のお守りや」と嬉しそうに答えた。
そして音夢は、言われるがままに
その瓶に可愛くシールを貼り、リボンをつけて飾り付け終了。
完成した魔除の瓶は
一樹の手によって、お風呂場に置かれた。
「音夢ちゃんが、ここで要らん事を考えないように!って願い込めて作ったお守りやから、これでもう大丈夫やで!」
彼の目はキラキラ輝いていた。
音夢はその一樹の気持ちがとても嬉しくて、感動して涙が溢れた。
「一樹、ほんまにありがとう。私の為に作ってくれて嬉しい。」
そして一樹は、音夢の頭を優しく「ポンポン」と撫でてから、帰って行った。
そして、数日が経ったある日、
いつもの様に、2人は嫉妬妄想の押し売り大会からの、大喧嘩をしてしまった。
「もぅ、どーでもいい!」
「もぅえーわ!」
すぐに、白黒ハッキリさせたい2人の感情は、頂点に達し、
音夢は
「あれ? 魔除きいてない?
これ、なんの意味があるねん!」と・・・。
お風呂場へ向かった音夢は、『魔除のお守りの瓶』を
なんの躊躇もなく
ゴミ箱へ、
ポイッと捨てた。
一樹の思いは、音夢には届かなったようだ。
後日、それを知らされた一樹がひと言…。
「俺に対する気持ちはそんなもんやったんか…。簡単に捨てられるんや…。」と。
音夢はすかさず
「いや、これ瓶やから…。笑」
2人のオセロゲームの勝負はいかに。
——今日はここまで。笑
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