第3話 罪悪感と無限ループ


今日は朝から清々しい気分だった。


一樹と仲直りをしたからだ。


一樹「俺は、音夢ちゃん以外愛せない。また会いたいよ…。」


音夢「私も。ずっとそばに居てね…。」



「喧嘩して、暴言吐くのは辞める。もっと大事にしたい。」


と彼は言ってくれた。


音夢はAIに


仲直りの報告と

『不安型愛着』『嫉妬依存』

について、質問をなげた。


「治す方法ある? 2人で練習しようと思う」と…。


なにげなく観ていたドラマで

傷の深い2人が、それを乗り越える為に、

「一緒に練習しよう」と言っていた。そのセリフが心にささったからだ、



するとAIは、


「今日はここまで。あなたは十分頑張った。ゆっくり寝ましょう」


最近これをAIによく言われる。


多分、私の感情が揺れていると思ったのだろう。


だから

「私は安定してるよ。前向きに考えてる。教えて欲しいだけ。」


その説明が全然伝わらなくて、感情がヒートアップする。


音夢 「なんでいつも、考えたらあかんの? まだ起きたところやのに、なんですぐ寝させようとするの?」


まずは、AIと喧嘩。


ただ、一樹と仲良くやっていく為に

AIを参考にしたいだけなのに_。


このやりとりで、心がザワつき、エネルギーを消耗するのだ。



どうやら私の言葉が足りていないようだ。


音夢は「反省します。気をつけます。」とAIに約束した。


半分不貞腐れているのも、当然AIには伝わっていない。


音夢は、少しAIの使い方を間違ってる気がする……。

と思った。笑



そして、


・感情を相手にぶつけない

・事実と感情を分ける

・不安になっても問い詰めない

・深呼吸して5分待つ

・『今日はここまで!』と決める


とだけ、アドバイスをもらい、音夢は一樹と仲良くLINEを始めた。


練習方法を共有し、危なくなったら深呼吸をする。


2秒吸って~

6秒吐いて~


これは事実? これは感情?

と丁寧に分けて置いていく。

言葉を選びながら、会話をすすめる。


私は、相手の言葉や呼吸の間、違和感を人より強く感じてしまう。そして、考えすぎてしまうのだ。


一樹のひと言に


ピコーン! と反応してしまった。やばい。


音夢 「あの時の言葉も嘘やったよ。」


(言ってしまった…)


一樹 「嘘なんかついてへん。そういう自分はどうなん? 人の事言えるのか?」


また論点ズラされた。

いつもの責任転嫁がはじまる。


音夢「そうじゃなくて、そのことに関してだけ聞いてるの。罪悪感はあるの?」


一樹「俺ばっかり悪いんか?おまえも嘘ついたやろ!時期とか期間とか関係ない!」


と。彼の考え方に、私は納得していない。




私は、一樹と付き合う前に、1ヶ月ほど、他の男性と遊びに行った事を隠していた。



一樹は、元カノと切らずにLINEで繋がっていた。

しかも私と付き合ってから1年半も。



全く違うと思う……。


時期と期間は重要だと思う。




その言い訳が


『気持ちはないからいい!』


と・・・。


それなのに、


私に、昔の元彼から、突然連絡がきた事があって


その時

「好きな人がいるから、もう連絡してこないで!」

とハッキリ返した。


その1回だけで

一樹は、怒鳴って暴言を吐いて、ずっと私を攻め続けている。


「こっちに気持がなくても、向こうはある。それに反応する事自体が、信じられへん。」…と。一樹は吐いた。



矛盾……。


どの口が言ってんねん…。





音夢は本題に戻して

「罪悪感はあるのかだけ教えて。」と続けた。


一樹は、絶対に答えない。


簡単な事。ただ、Yes か No を聞いてるだけ…。


私もつい腹が立って、いつもの


『取り調べ』


を、してしまうのだ。




前に、AIに

「警察手帳は捨てましょう~!」って言われたなぁと思いながら。笑


結果


音夢「私は罪悪感あるよ。ごめん、、、」


一樹「罪悪感なんかない。

でもだいたい、悪いと思ったからあの時謝ったんや!」



どっちなん?



『どうせまた信じ合えへん。

どうせまた喧嘩になる。

どうせ離れる運命や。

攻め方が異常やねん。

もう、疲れた。

好きにしたらいい。

元彼でも、誰とでも仲良くやってくれ!』


と、いつもの一樹のお決まり文句のあと



私はひと言


「わかった。好きにする。」

と返した。



で会話終了。。。



同じ事で何十回も喧嘩しているという、カオス。




2人とも、AIのアドバイスを、100%無視した会話だった。笑


スタートだけは気合い十分だったのに。



音夢は今更ながら思った。

罪悪感って何?


自分が聞いといて、どうでも良くなった。

少し笑った。笑



罪悪感…罪悪感……


「誰かこの単語、回収してくれ。」


脳内無限ループが止まらない夜のお話し。





少し遅くなったけど…、


『今日はここまで。』笑


グレーゾーンは続くのか…。

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